受注しました
根暗先輩のチートを訂正しました。
書いたつもりで忘れていました。
なぜ、三浦さんを和葉が三浦先輩とよぶか、です。
まあ、大学サークルの先輩だからなんですけどね。
「三浦くん、いいかな?」
騎士さんと話していた課長が三浦先輩に声をかけました。
ピクリと斉田主任が反応しています。
さすが、恋敵を見抜いていますね(笑)
メンドクサそうに三浦先輩が立ち上がると、課長の方へ寄っていった。
斉田主任がすばやく私に目配せをする。
わかりましたよ・・・
課長たちはドア横の応接セットに移動していた。
私はそれを仕切っている衝立横のコピー機に用もないのに近づいた。
ガコンガコン、バタンバタンとあちこちをあけて見せる
「斉田主任~コピー機、紙つまりしちゃいました。手伝ってくださ~い」
なんだ、しょうがないなとしらじらしく声をあげながら斉田主任が近づいてくる。
「こちらの騎士団で羽根布団をまとめて購入して頂けることになってね。」
え?
すごい、大口取引?騎士団ってどんだけいるのかな・・・
高ポイントを上げた恋敵に斉田主任の顔がひきつる。
「そこでね、数も多いことだし、三浦くんはこちらのルイスさんと一緒に、騎士団の宿舎にいってその場で布団だしてほしんだ。」
うわ~
自分のホームに持ち込むとはやるな騎士さん!
しかし、斉田主任、安心してください。
ひきこもりの三浦先輩にとって
わざわざ、自分が出向くなんざ、迷惑この上ないんですよ。
面倒なことしやがってと、騎士さんのポイントは下がりましたよ。
「いや、僕、この建物から出ると倒れちゃうんでムリです。」
どんな病気だよ!
先ほどまでの悔しそうな表情から一変、ざまぁと黒い笑みを浮かべて斉田主任が私を見た。
「和葉ちゃん、かっこいい騎士さまたちと仲良くなりたいよなあ・・」
「は?」
「騎士団だよ?オトコばかりの世界に違いない。あんなカプやこんなカプも見れるかもよ?」
悪魔のささやきです。
くそ~さすが、腐仲間、いいとこ突いてきます。
「課長。」
と、斉田主任は、衝立をノック。課長を呼び寄せます。
もちろん、騎士さんと三浦先輩を二人っきりにさせないように、私にあごをしゃくってみせます。
えらそうなしぐさですが、目は必死。もう~かわいいんだから。
「三浦先輩、何か飲み物でもお持ちしますか?ルイスさんは何がお好きですか?」
とこっちを引き受けました。
「課長、いまちょっと、コピー機の調子悪くて、ここにきてて偶然、耳にはいちゃったんですけど、私と和葉くんで運びますよ。三浦くんが外でもだせるとは限りませんし、彼がいないと、私たちの仕事も、生活も立ち行かなくなっちゃいますよ。」
「ん?そうか?そうだなあ・・和葉くんはいろいろ知識もあるようだし、外の様子を見てきてもらうのもいいか、羽毛布団、掛だけで30だそうだ。社用車が外にあったからいけるだろう。」
え?社用車まで一緒にトリップしてきてんの?
マジか。
でもガソリンとか誰か出せるのかなあ・・・