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1係と2係

決して、人数が多いから減らしたわけじゃないですからね。


あと、人名がいろいろでてわかりにくいのはわざとですよ。

なんだっけ?え?え?え~とっていうのをあじわってくださいな。

作者と一緒に(苦笑)

ここまで、きて、今更ですが、実は事務所の天井、青空なんです・・・



「課長、ログハウスの前に天井つくればよかったですね。」


そもそも、なんで事務所内にいた私たちが異世界トリップに気がついたのかといえば、

突如天井がなくなったからです。


そして、みんなで窓とドアに群がって、異世界トリップを認識しました。


もちろん、密かに超浮かれていたのは私です。


私たちの職場の紹介をしておきましょう。

営業3課は主に大口のお客様が担当です。

ウィークリーマンションや会社の寮、ホテルなんかにヨーロッパ製の羽毛布団を。

チェーンやホテルレストランにワインや岩塩やはちみつをオススメしています。

1係は電話やネット。2係は外商、脚でかせぐ係です。

女性は係が決められていなくて、大体で仕事しています。

どちらかといえば私と信子さまが組むことが多く、1係寄りです。


ちなみに営業1課は個人のお客様、2課は官公庁が管轄です。


会社規模は3階建て自社ビル1棟です。

1階に受付と応接。2階に営業と、総務、会議室。3階に輸入担当出荷管理と、役員室、社長室。

なので、2階の私たちの事務所から外が見えるなんて!

しかもドアあけたら森ですからね。




騎士さまが一旦、お帰りになって支払いのことを決めてくるそうです。

みんなでお見送りがてら、外に出てみようかということになりました。


「三浦くん、はちみつ、お土産にお渡しして。」


課長の一声で三浦さんが倉庫からはちみつを1箱取り出しました。


「2、3本でいいだろう。」

斉田主任が箱から3本取り出すと、にっこり笑って騎士さまに手渡した。

三浦先輩から渡させないあたりがセコイ。

しかし、騎士さまは少しも気にしていない風で笑って受け取った。


「ありがとうございます。遠慮なく頂戴します。みなさま、せっかくのご縁ですので一度、屋敷にご招待させてください。また、明日お伺いします。」


いい人だ~


ぞろぞろとみんなで外にでて・・・・


え?

うそ!



私の前でドアをでた、土屋係長と荒木主任が消えた。

あわてて周りを見渡す。

まさか私だけ残されたんじゃないよね!!


竹内課長、飯田係長、斉田主任は前にいた。騎士さまと談笑している。

ヨカッタ・・・

信子さまと彩菜ちゃん、東さんはまだ、事務所の中。

もちろん三浦先輩も事務所の中だ。きっとでてくるつもりはないだろう。

私の右には伊藤くんはいた。

あれ?田中さんと渡辺さんもいない・・

あとは・・・水野さんと由美先輩だ。

きょろきょろとする私に伊藤くんが声をかけた。

「どうしました?」

「土屋さんと、渡辺さんが・・・」

「あっやっぱり、実は俺も一緒にでてきたはずの田中と渡辺さんがいなくなってびっくりしたんすよ。」

「2係がいなくなっちゃいましたね。」

と由美先輩の声。

「由美先輩・・・」


ん?んん?


「先輩・・・なんで水野さんと手をつないでるんですか?」

「だって、心細いでしょ?旦那様に手をつないでもらわないと。」

「え?」

「あれ、和葉ちゃん、知らなかったっけ?水野主任と由美ちゃん、去年、入籍したんだよ。」


水野主任の奥様はなんと、由美先輩でした。


え~!!

「ずっと、同棲してたから、会社では既婚者っていってたけど、実はなかなか入籍してもらえてなくてね。やっと去年、口説き落としたんだよ。ひどいだろう?面倒だからって名字を変えてくれないんだ。」


あらら・・

全く知りませんでした。そうか、人事的なことは由美先輩のお仕事だったからか。


「それより、どうやら2係だけいなくなっちゃったみたいっすね。」

伊藤くんは水野夫妻に少しも驚いていなくてそれはそれでどうなの?だったけど、確かに、いなくなったのは2係の人たちだ。


「消えたって元の世界に帰れたならいいけど、それもわかんないですよね・・・・怖い。私、外に出たくないです・・・」

ドアの内側から彩菜ちゃんが言った。

「そうだね、彼らがどうなったかわかるまでは今、室内の人は出ない方がいいだろう。」




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