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短編集  作者: 華織
3/6

朝起きたら……。

朝起きたら夜だった。

朝でも無く昼でも無く夜だった。


毎日部屋の電気は付けずに真っ暗にして寝るので、部屋は暗闇に包まれていた。

手探りで携帯を探すが、なかなか見付からない。ベッドから落ちてしまったのだろうか。

携帯をあきらめ、電気を付けようとした。

電気の紐になかなか手が届かない。

そこで、つい最近紐が切れてしまったことを思い出した。

電気をつけることもあきらめ、再び毛布に包まりながら、考える。


本当に自分が寝過ごしただけなのだろうか。


昨日はいつもより早く寝た。その日の朝に遅刻をしたからである。

上司には、次は無いと思えと釘を刺されたし、いくらなんでも二十時間も寝るのは無理だ。

もしかしたらなんらかの理由で、地球が自転しなくなったのかも知れない。

年中昼の国はまだ良いと思うが、夜の国は非常に生活し辛い。

また、太陽の光が地球に届かないようになってしまったのかも知れない。

嫌な予感がする。


僕は飛び起き、電話の方に向かった。

やはり、留守電が入っている。

念のため、光が点滅しているボタンを押すと、案の定上司の怒鳴り声が聞こえた。



明日からは、ハローワークに遅刻しないようにするとしよう。

そして、一番楽な仕事を見つけよう。


そんな不可能な目標を胸に抱きながら、ベッドに戻り、目を閉じた。

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