第9話 ヴェルデのはなし(2)
「とりあえず実戦してこよう」
弓は遠距離としてパーティーに欲しいが、どのくらい強いのかは見ておかないと。下水道の時は機嫌を損ねていたから攻撃していなかった。
オレはドアの隙間からこちらをのぞいている覗き魔に向かって言う。
「アザレアも来るよな?」
アザレアは言葉にならないかん高い悲鳴をあげるとドアから出てきた。
「お…おぅ。気づいていたのか…。まぁ、行かん理由などないしな。賛成だ」
オレはヴェルデにアイコンタクトを送ってみたが、めっちゃフード…マントを頭に被っていたので顔が見えなかった。
ギルドにクエストを探しに来たが、ヴェルデはアザレアの家で待っている。外にはなるべく出たくないのだとか。
「…!」
アザレアがハッとしていた。
「どうした?」
「これを見ろ、シュン」
アザレアがオレの顔の前にクエストの募集案内を突きつけてきた。えっと…ラックの討伐願い?報酬は…「?クレジット」?
「ラックって誰だ?」
「まおー軍の十傑の一人だ。てーおーの直轄地が近いイニッツィオに住み着いているようだな。ラックの特殊スキルは、『変装』。ステータスは運だけ圧倒的にずば抜けているそうだ」
運…か。今残っている金は相当少ない。仮にこいつを倒せれば高額報酬の予感だ。こいつさえ倒せればまおー討伐に近づくはず。一石二鳥以上な気もする。それに今はヴェルデもいる。(あとアザレアも)いける…!
「てなわけで実戦はラック討伐だ。過程としては、まずこの街からラックを探しだす。そうしたら街から遠く離れた森に連れて行く。最後にヴェルデの見せどころ。矢でドッカーンだ」
アザレアが挙手する。
「質問だ。私の出番は?」
オレは少し考える。
うん、
「ないな!」
アザレア、撃墜。
オレはそんな無様なアザレアを見て追い討ちする。
「それに、アザレアがいると報酬減るし。足手まといだよな。あとお前、使える魔法に最上級魔法しかないだろ。他のパッと使える魔法も覚えておいてくれ。あと、借金の件なんだが、オレは体張って働いたのにお前何もしてないよな?オレに1100クレジット返せ。働いてろ。なんかあったら呼びに来るから。以上」
アザレアは言葉のドッジボールに負けた。
魂が口から逃げていくようだった。
寝坊しました〜
定期投稿とか無理すぎ




