第7話 新たなる…仲間?
「今日は体で払ってもらうわよ。シュン」
マズい。ふざけるな、あの野郎!
さて、どうしてこうなったか説明しよう!
アザレアが魔道具店で『アクアポンプ』をぶっ放した後の話。
アクアポンプは、まぁそれはそれは沢山のお水をばしゃーする魔法である。以上!
それはともかく、その魔法で店の商品を半分くらい粉々にしてしまったアザレアは、賠償金を払うことになったのだ。そりゃそーだ。
そこまではいいのだ!問題はそこから!オレらの全財産は先の出来事で1100クレジットのみ!(オレの全財産は5400クレジットくらいあるけどね)請求された賠償金は2400クレジット!さすがにオレの財産を使うわけにはいかない!だっていま銀行にあるもん。そもそも使えないもん。
んで!オレらの財産1100クレジットを先に払ってあとは危ない借金で返したのだ!
もとはと言えば、あいつが原因である。
因みにアザレアの財産も使ってやろうと思ったのだが、アザレアはそんなに金を持っていなかった。
そして、現在に至る。
「体って…」
オレは目の前に広がる景色に唖然とする。
オレの隣にアザレアがいないのは、あいつが仮病を発動しているからである。
「そうよ、シュン。あなたには…下水道に転がっているスライムどもを蹴散らしてもらいます!」
ノルマは500体。
スライムの報酬は一体につき0.5クレジット。
これは五夜漬け案件だ!
「あなたは死にました」
「デスヨネー」
また死んだ。
流石にクソ女神もあきれてきている。
五夜どころか一夜も生き残れていない。
開始早々、殺された。
最弱モンスターに殺された。
スライムの攻撃って、突撃してくるだけかと思っていたが、飲み込んでくるとは…。
油断した!
そして再び雑な再復活。
もう嫌だ!やりたくない!嫌だ~!
これも全てアザレアのせいだ!
「…百発百中」
オレの顔の真横を矢がかする。
スライムどもは矢で焼き鳥串みたいになって、一気に死んだ。
「誰ッ!?」
後ろを振り向くと、そこには緑のマントを頭にかぶり、フードみたいに知っている人の姿が見えた。
その人はフード…マントをバサッと取ると口を開いた。
「私はヴェルデ。弓の狙撃手として名が知れているはず。よろしく」
「…」
オレは一点にくぎ付けになった。
「どこを見ているの?」
ちっ……
「おーい?」
……さ。
アザレアの5分の1くらい。
オレは紳士なのでこれ以降は言わないでおく。
「ゴホン!弓の名手よ!どうしてここに?」
「ギルドで募集用紙を見て、会いに来たの。ぜひ、私を仲間に…」
オレは即答した。
「無理」
ヴェルデは一瞬きょとんとして、聞き返した。
「えっと…?ぜひ、私をな仲間に…」
「無理である!」
可哀そうに。あのクソ女神に負けているぞ。
それ以上は言わないがな。でも…仲間が増えるのはいいことである。まぁ、アザレアに聞かないとわからんか。仮仲間ということにしておくか?
後で決めよう。うん。とりあえず、解答保留だ。
「できればやる」
ヴェルデは、オレになぜか弓を構えてきた。
赤面している。ん!?まさか、オレの目線に気づいたのか!?
ヴェルデは下水道に響き渡る声で叫んだ。
「この変態がぁ!!」
オレはそうして星になった。
今度の矢は、オレをかすらず、一直線に刺さってきた。
そろそろR-15にしたほうがいいかもしれない。
ちょっっっっっとだけえッ…な気がするからである!




