表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
羽ばたく小鳥は猫とゆく  作者: 久遠 聖
冬の里

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/58

41

消し飛んだ1部だよ!!

シュバルツが義手つけて訓練してる終わり頃の話ー!

有翼人の獲ずけとか

シエルは里のおばあちゃんたちやシェリルたちから、有翼人としての求愛行動や習慣を教わってる最中。羽の動かし方、距離感の取り方、尾羽や翼の使い方…そのすべてが“信頼と愛情の可視化”として語られる。


一方でアルヴィンは端っこでのんびりとヒバリに「獲ずけ」の技を披露中。シエルの話は横耳で聞きつつ、無意識に羽を動かして小手先の駆け引きを楽しむ…そんな“日常の中のちょっとした恋愛劇”みたいな雰囲気。


シエルは時折「…アルヴィン、またやってる…」と小声でつぶやきながらも、知識を吸収しつつ微笑ましく観察してる感じですね。



村の集会所。日差しは柔らかく、木漏れ日が床を斑模様に揺らす。

シエルはおばあちゃんたちやシェリルたちに囲まれ、真剣な表情でメモ帳を握っている。


シェリル「雌の有翼人はね、まず尾羽や翼で相手の気を引くのが基本よ。軽く羽を震わせるだけでも『私はあなたに興味があります』って意味になるの。」


おばあちゃんA「あと、食事を作って渡すのも大事。これは《求愛の初手》なのよ。単なる気遣いじゃなく、心を渡す行為だからね。」


シエル「う、うーん…なるほど…」メモを取りながらも、ちらりと端っこを見ると、アルヴィンがヒバリに何やらくすくす笑いながら羽を触っている。


ヒバリ「ちょっ…やめ、やめろって!」羽の中にしまわれ、くぐもった声で抗議するヒバリ。


アルヴィン「あーあー、聞こえませーん、とっととくるまれてろー」

ヒバリ「いや、寝たくない!…ってもう…」声が段々小さくなる。


シエル「あ…あの2人、またやってる…」小鳥の目が少し潤む。心の中で「こんな時でも平然として、羽を使うなんて…」と感心と苛立ちが混ざる。


おばあちゃんB「そうそう、あと羽を包むのも信頼の証になるのよ。相手を守りたい、安心させたいって気持ちが表れるの。」


シエル「うっ…そ、そんなに…!」心臓が早鐘のように打つ。目の端でファルカとヒバリを見れば、羽の中でぴったりと寄り添う二人がいる。


シェリル「ほら、距離感も大事よ。無理に近づきすぎても逆効果、焦らずじっくりとね。」


シエル「じ、じっくり…」手を握るメモ帳が汗で少し湿る。


その横でアルヴィンは悠然とヒバリにウィンク。

アルヴィン「ヒバリー、今日はこれでおしまいか……?」


シエル思わず顔が赤くなる。

小鳥は知識を吸収しつつ、心の奥底で自分の感情もぐらついているのを感じた。


ヒバリ「も、もう…やめてくれー…」羽の中から聞こえる呻きが、シエルの胸に小さな波紋を落とす。


シエル「……いつか、こういう感覚も…理解できるのかな…」小声で呟き、でもメモを取り続ける。

知識と感情が少しずつ絡み合う、春の午後の静かでにぎやかなひとときだった。


ヒバリ「というか、アルヴィン、君僕が卵持ってからさらに甘くなってない!?辞めてくれる!?」


 にやりと笑う。


アルヴィン「えー?そんなことないだろー?卵なんて関係なく甘いだけだってば」


ヒバリ「いやいやいや!明らかに甘やかしすぎだって!羽の中に押し込むとか、どう考えても規格外!」


シエルは端っこでメモを取りながら、ちらりと二人を見つめる。

シエル「……あの二人、本当にもう……」心の中で呟きつつも、少し微笑む。


 アルヴィン「だって、ヒバリが可愛いんだもん。卵抱えてても、羽がフカフカでも、全部ひっくるめて愛しいってやつだろ?」


ヒバリ「くっ…甘ったるいこと言うなぁ!でも…まぁ…」くすぐったそうに顔を赤くしながらも、羽の中で身を委ねる。


シエル「……うぅ、こうやって実践見ながら、メモ取るって、なんか……勉強どころじゃない……」小鳥の胸がざわつく。


羽の隙間からちらりとシエルを見て、にやり。

アルヴィン「シュヴァルツさんも、こういうの見て勉強になるんじゃね?」


シエルは赤面しながらも、次の行動のためにメモを取り続けるのであった。


 木の床をバンッと踏み鳴らし、シェリルが勢いよく立ち上がる。

隣でのんきにヒバリを羽で包み込んで甘やかしていたファルカの頭に、拳が飛んだ。


ゴンッ!!!!


アルヴィン「っ〜〜〜いてぇ!?なにすんだよ姉ちゃん!!」


シェリル「何する じゃない !!実践も経験も良い、求愛も繁殖も勝手にしろ!

でも!!卵を抱えるってどれだけ身体に負担か知ってんでしょうが馬鹿弟!!」

実践するのは構わないけど、卵を抱えるって相当しんどいこと忘れるな!馬鹿!


アルヴィン「え、わ…わかってるよ…?平気…だもん……(小声)」


シェリルの怒号は家の中まで震わせるほど鋭い。

その視線は矢のようにファルカを刺し、同時にヒバリを包む羽の柔らかさを見て少しだけ眉を緩めた。


シェリル「ヒバリが言わないからって調子に乗るな。

羽の内側の温度、鼓動、魔力の循環、全部負担になるんだよ。

雌の身体は、命を一つ作るだけで死ぬほどの消耗をするって――わかってるでしょう?」


ファルカは息を飲んだ。

一瞬だけ、甘さの裏にある責任と覚悟が胸を締め付ける。


アルヴィン「……わかってる。わかってるよ。

だからこそ、ヒバリに負担が出たら俺の羽で全部支える。

魔力が枯れるまで、命削ってでも守る」


言葉は低く、迷いなく。

ヒバリはその横顔を見て、少しだけ目を潤ませる。


ヒバリ「アルヴィン……」


シエルはその光景を見つめ、胸の奥がちくりと焼けた。

愛は甘いだけではない――苦しさもある。重さもある。

それでもなお翼を寄せ合い、生きようとするのだ。


シルヴィアとシュヴァルツの影がかすかに胸をよぎり、

シエルは羽根の先をぎゅっと握った。


――いつか、小鳥も。

大切な誰かを包める羽になる。


震える息を飲み込みながら、小さく呟く。


シエル「……うらやましい、なんて思っちゃだめなんですよね」



小鳥ことシエルは、隅でそっと羽を丸めながら聞いている。

おばあちゃんたちは、孫のように愛らしい小鳥を前に、穏やかだが真剣な目を向ける。


おばあちゃんA「シエル、番になるっていうのはね…ただ羽を寄せて温めあうだけじゃないのよ」

おばあちゃんB「そうそう、羽の下で甘えるのも大事だけど、身体の負担は計り知れないの。卵を抱えれば命を削るほどの消耗もある」


シェリルは腕組みをし、少し厳しい顔で前に出る。

シェリル「言っておくけど、番ってのは『愛してる』だけじゃ成立しないわ。相手を守る覚悟、生活の責任、魔力の管理…全部必要」

シエルは小さくうなずき、羽を更にぎゅっと丸める。


おばあちゃんA「それに、番になったら相手の命もあなたの責任になるの。怪我をすれば羽を守るために魔力を使うし、病気になれば回復魔法で体力を削る。楽しいことだけじゃない」

おばあちゃんB「でもね、だからこそ愛しいのよ。守れるだけの力があるからこそ、信頼しあえる」


シェリル「卵を産むっていうのもそう。甘えたくても身体がついてこないこともある。自分の羽を抜いたり、無理して魔力使いすぎると命に関わることもある」

シエル「……わかりました、でも、だからこそ…しっかり覚悟して、ちゃんと包めるようになりたいです!」


おばあちゃんたちは目を細めて頷く。

シェリルは少し笑みを浮かべ、羽の手入れをする手を止めて言った。

シェリル「その意気よ、シエル。覚悟を持って、愛する相手を守れるなら、それで立派に番になれるわ」


小鳥は胸を張り、羽先を少し震わせながらも決意を見せる。

その横顔に、おばあちゃんたちもシェリルも安心し、ほんの少し微笑む。



シエルは巣の端でおばあちゃんやシェリルの話を聞き終えると、もぞもぞと立ち上がり、決意を胸に抱えたままファルカの方へ歩き出す。


シエル「アルヴィン…ちょっと、聞きたいことがあるんです」

アルヴィンは少し羽を広げて休んでいたが、シエルの真剣な声に気づき、にこりと笑う。

 アルヴィン「お、どうした?また何か相談か?」


シエルは少し照れながらも、勇気を振り絞る。

シエル「番になるって…実際には、どれくらい大変なんですか?おばあちゃんたちの話も聞きましたけど、アルヴィンは実際どう思いますか?」


アルヴィンは少し考え込む。

「そりゃ、楽なことばかりじゃないさ。羽を守るために魔力を使うこともあるし、体力的にも精神的にも、ずっと相手を気にかけてないといけない。でも…それだけやっても、守りきれるって確信があるから、俺は番をやってるんだと思う」


シエルは目を輝かせ、羽先を軽く震わせる。

シエル「…私も、ちゃんと…守れるようになりたいです!」


快活に笑って、翼を広げて手招きする。

アルヴィン「よし、なら一緒に覚えていこう。まずは小さなことから、羽の扱いとか、魔力の使い方とか、ゆっくりだけど確実にな」


シエルはその言葉に頷き、少し胸を張り、羽を広げる。

こうして、小鳥はまた一歩、番としての道に踏み出すのだった。



シエル「ヒバリは最近、卵を抱えてから寝てばかり…、コレが初期段階?」とシェリルやおばあちゃん達に聞く

シェリル「というより、ヒバリがアルヴィンの魔力に慣れようとしてるのよ、卵に魔力を流さなくっちゃだし」


 アルヴィンが横で羽をもぞもぞさせながら、「そうそう、卵に魔力を流すのって想像以上に体力使うんだ。ヒバリの昼寝多くなるのは自然なことだな」と補足する。


シエルは目をまんまるにして、「え、魔力って卵にも影響するんですか!?」と驚く。


シェリルは少し呆れた表情で、「そりゃあね、有翼人の卵はただの卵じゃないの。親の魔力も栄養になるのよ。初期段階で無理すると、親も卵も大変なことになるから、休ませてあげるのが一番」


シエルは小首をかしげながら、「なるほど…じゃあ、ヒバリが寝てばっかりなのも安心していいってことですね」と納得顔。


アルヴィンはヒバリの方を見てニヤリ、「ヒバリが寝てばかりでも大丈夫。俺がそばでしっかり魔力補給してやるからな」


シエルはその言葉を聞いて少し微笑み、羽をそっと揺らしながら、「やっぱりグループって頼もしいな…」と心の中で思うのだった。

 シェリル「それに、卵を抱えたばかりの栄養不足や水分不足はそこのバカ(ファルカ)でも賄えるから、私がやることなんてほぼ触診くらいよ?あとはおば様たちや長老たちが渡りの生態と照らし合わせて必要な食べ物を教えてくれるから取りに行くだけ、ね?」


 アルヴィンがふっと笑いながら、「触診って言うけど、ヒバリの羽の中での様子とか、俺が見て感じ取ってるからな。栄養や魔力の流れもある程度把握してる」と自慢げに言う。


シェリルはため息混じりに、「まあ、アンタがそうやって余計なことしなきゃ、私の仕事は楽なんだけどね…」と口では文句を言いつつも、どこか安心した表情。


シエルは目を輝かせながら、「なるほど…卵って親だけじゃなくて、周りのサポートも大事なんですね」と感心する。


ヒバリは眠そうに目を細めつつ、「そばにいてくれるなら、安心して魔力を卵に流せるんだ…」とつぶやく。


その間、アルヴィンはヒバリの羽をそっと整えながら、「だから、俺がいる間は心配いらねぇって」


シェリルは二人の様子を小首をかしげて見守りつつ、「ほんと、バカだけど愛しい奴らね…」と呟く。


 シェリル「ただ、今のところ心配なのは私もファルカも種的に卵がでかいこと…1個ならヒバリの体でも産めるだろうけど…それ以上となると産卵の時が危ないのよね〜」これは体格差や渡り鳥としての特徴が影響してる。


 

シェリル「今のところまだ小さいけど、魔力が馴染んだ後が、勝負ね…絶対に命は落とさせない」開いてた掌をギュッと握りしめる



シエル「なるほど…魔力が馴染むまでは慎重に、ってわけか。ヒバリの体力とアルヴィンの魔力が噛み合えば問題なし…と」


シエルは真剣な顔で、「でも、そっか…卵ってただ産むだけじゃなくて、体と魔力の相性も関係するんですね…!」と理解を深める。


シェリルはナイフを軽く指で弾きながら、「ま、最悪の場合は…私が介入するけど、帝王切開っていう最終手段もあるのよ?でもまずは自然分娩で安全にいくのが目標」と言って、白と赤の羽を軽くはためかせる。


ヒバリはまだ少し眠そうな目を開け、「ふぅ…俺も魔力を使いすぎないように気をつける…でも皆がそばにいてくれるから安心だよ…」と小さく安心した声を漏らす。


アルヴィンはニヤリと笑って、「ヒバリ、任せろ。魔力も俺が全力でサポートしてやるから、卵もお前も無事だ」と羽を軽く広げて包み込むような仕草。


シエルはその様子を見ながら、「番って、こういう…全身全霊で守る感じなんだ」と、まだ幼さを残す瞳で感嘆する。


シェリルは少し遠くから二人を見つめ、「ほんと…バカだけど想いあってるのがねぇ、この二人…」と微笑む。


 ユラ「ほんとぉ〜にねぉ〜」と独特の喋り方でコリコリと乾燥させたあわ玉を作ってる

 横目でユラを見て、「お前、本当に何でも器用に作るな…」と苦笑い。


ヒバリは軽く首をかしげながら、「あれ、食べ物ですか?それとも遊び道具?」と聞くと、ユラはにこっと笑い、「遊ぶんでも、食べるんでも、役に立つのぉ〜」と、またコリコリとあわ玉を整える。


シエルはその様子を見て、少し興味深そうに近づき、「それって…有翼人としての生活に関係あるんですか?」と尋ねると、ユラは首をかしげ、「別に直接はないけど、暮らしの工夫は命に関わるからねぇ〜」と答える。


シエルは羽を一度広げてぐるりと見回し、「やっぱり、里に戻ると日常も戦術も全部違うね…面白い」とつぶやく。


ヒバリは小さくため息をつきつつも、「まあ、こういう時間も悪くないよね…」と、ユラの手元を見守りながら少し微笑む。

 シェリル「ユラ、それあわ玉よね?よく見つけたわね…」

ユラ「雀たちが渡り鳥がよく食べるって言ってぁ、ユラもこれ好き、レーズンとか柿、グミとか、混ぜて固めて携帯食ぅ、お湯に入れたら簡易軽食ぅ」

 シェリルは感心したように頷きながら、「なるほどね、便利そうだわ。渡り鳥仕様の携帯食ってわけね」と微笑む。


アルヴィンは横で腕組みしながら、「おお、そんな工夫があったのか。ヒバリ、こっちの方が栄養も摂れるし、卵抱えるとき便利だぞ」と言う。


ヒバリは少し顔を赤らめつつも、「そ、そうか…ならちょっと試してみようかな…」とあわ玉を受け取る。


シエルは興味津々でユラの手元を覗き込み、「えー!お湯に入れたら軽食になるんですか!?すごい…!」と目を輝かせる。


ユラは得意げに、「そうなのぉ〜、便利でしょぉ?旅のお供に最高ぉ〜」とニコニコしながら、もうひとつあわ玉を作り始める。

 ユラ「ユラの種は渡り鳥が多い、だから覚えてるぅ、知識が役に立つってぇ、良いですねぇ」

 シェリルは頷きながら、「さすがね、ユラ。覚えてる知識を実際に活かせるのは立派なことよ」と微笑む。


アルヴィンは腕を組みつつ、「へぇ、やっぱりユラの観察力は侮れないな。いつか、旅先でも頼りになりそうだ」と目を細める。


ヒバリは小さく感心して、「知識があるって、こういうとき本当に力になるんだな…」と静かに頷く。


シエルは目を輝かせながら、「ユラちゃん、もっと色々教えてください!私も覚えておかないと!」と元気に声を上げる。


 おばあちゃんたち「おやおや、あわ玉かい?懐かしいねぇ」お茶持って帰ってきた

 ユラはニコニコしながら、「懐かしいぃ〜!おばあちゃんたちも昔作ってたんですねぇ!」と声を弾ませる。


おばあちゃんたちは微笑みつつ、「そうじゃよ、昔は旅に出る子らに持たせたものさ。簡単に栄養も取れて、腹持ちもいいのじゃ」と手を差し出して、ユラのあわ玉をそっと撫でるように確認する。


シェリルは横で、「ほら、こういう昔の知恵って意外と役に立つのよね。ユラ、覚えておいて正解だったじゃない」と感心気味。


ヒバリは小さく笑って、「こういう知識を持ってる子がいると、シエルも安心して学べるな」と頷く。

ヒバリもアルヴィンも雄だろって?

ヒバリはカントボーイだからいいんだよ(ぉぃ)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ