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作者が迷子ー!シエルの独白でシュバルツの目が黒いって書いてあるけど、あれは淀んだ瞳、暗い瞳に変換し忘れたから!すまんな!
ひとしきり泣きじゃくったユラは、鼻をすすりながらも決意を固めたように立ち上がる。
涙を拭うと、何度も羽ばたいて勢いをつけた。
「……客人が来るって、伝えてきます!」
それだけ言い残し、森の奥へと消えていく。
残された一行の足音だけが、朝の森に静かに響いていた。
やがて木々が開け、里の広場が見える。
子どもたちの声が止み、視線が一斉にこちらへ向いた。
「……帰ってきた」
シエルは小さく息を呑ぎ、無意識に背中の翼を押さえる。
黒猫は一歩後ろから、その背を静かに守っていた。
長老のひとりが前に出る。
穏やかな声だったが、目は鋭い。
「シエル。何があった」
黒猫が代わりに答えた。
旅のこと、呪いのこと、翼のこと。
短く、淡々と。
「……そうか」
ざわめきの中、ひとりの大人が前に出た。
かつて、シエルに呪いをかけた張本人だった。
「すべて……私の過ちです」
シエルは一歩、前に出る。
「私は、まだ雛です。でも――雛のまま、死ぬつもりはありません」
背中の翼が、ゆっくりと広がった。
「生きることを、取り戻します」
呪いが蠢いた。
黒い染みが逆流し、相手の身体へと一気に返る。
声にならない悲鳴。
膝が崩れ、地面に伏す。
その瞬間、シエルの翼が光を帯びた。
裂けていた羽は再生し、風を切る音が広場に満ちる。
「――それでも小鳥は、空を飛ぶ」
里に、静寂が落ちた。
次の瞬間、シエルの身体がぐらりと傾く。
「……っ」
黒猫が即座に抱き留めた。
軽すぎるその身体を、胸に引き寄せる。
「運べ」
アルヴィンとヒバリが駆け寄り、長老の家へと急ぐ。
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薄暗い室内。
毛布に包まれたシエルは、深い眠りに落ちていた。
長老が静かに言う。
「翼を広げるのは、信頼の証だ。
夜、隣で眠るのは……番の許しでもある」
黒猫は黙って頷いた。
視線の先で、白い羽がわずかに上下している。
守るだけでは足りない。
共に生きる覚悟が要る。
そう、はっきりと理解した。
ぁ、好きとか嫌いとか知りたいキャラの設定とか聞けば出てくるよ(おぃ)




