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落ちる方が人生は楽だ…
アルヴィンが黒猫の視線に気がついて「シュヴァルツさんもやるかー?」っと聞く
「上空からの着地とか、人もたまにやるよなー建物くらいの高さってどんくらいだっけ??」朝から脳筋バカである
黒猫は眉をひそめながらも、その問いにちらりと視線を返す。
「…俺は別に飛ぶ必要はねぇ。腕と頭の使い方だけで十分だ。」
アルヴィンはにやりと笑って、「あー、そうかー。まぁ、シュバルツさんは飛ぶより落ちる方が得意か!」と無邪気に言う。
シエルはそのやり取りを聞きつつ、自分も羽ばたきを続けながら小さく笑う。「アルヴィン、ほんと朝から元気ね…」
ヒバリは腕組みをしつつ「でも、飛ぶ高さや着地の感覚って、里に着いた時に絶対役立つから無駄じゃないよ」と冷静に補足。
アルヴィンはそれを聞き、「そうか、なるほどな!じゃあ、練習しておくかー!」と胸を張る。黒猫は苦笑しつつも、少しだけ目を細めて二人を見守る。
ヒバリは片翼を観察しながら、低く穏やかに声を落として「…やっぱあのクソジジィ、里に帰ったらしばく…」と呟く。
ファルカは一瞬耳を疑い、目を丸くする。「え、今なんて…?」と小さく漏らすも、シエルの羽ばたきが激しくて声は届かず。
アルヴィンは(ぁ、やべ…)と心の中で思いながらも、シエルが夢中で羽を動かしている姿を見て、今は声をかけずにおくことにする。
黒猫はその光景を静かに眺めつつ、心の奥で(…このガキ共、ほんと…生きるために必要なものは全部知ってるな…)と呟く。
「うぁー…背中つる…筋肉が、痛いよぉー!」そう言いながら羽をしまう
アルヴィンは後ろで笑いながら「おぉ、やっぱ久々だとそうなるよなー!」と声をかける。
ヒバリは片翼を観察しつつ、そっと「無理は禁物だよ、シエル」と注意を添える。
シエルは羽を仕舞いながら小さく「うぅ…でも、これも必要だよね…」と息を整え、まだ少し顔をしかめている。
黒猫は黙って煙草の火を揺らしながら、(ふぅ…まだ子供なのに、よく頑張るな…)と静かに見守っている。
シエルは両腕を上に突き上げて肩甲骨をグッと合わせる様に何度も腕を動かす
「今日の朝ごはん、肉にする!筋肉には筋肉!つまりお肉!」そう言って携帯食を追加する小鳥
アルヴィンは笑いながら「おぉ、なるほどな!朝から肉パワーか!」と手を叩き、ヒバリも「あぁ、栄養しっかり取らないとね」とうなずく。
シエルは両腕をぐーっと伸ばしながら肩甲骨を寄せ、背中の筋をじわじわとほぐす。「うぅ…久々に動かすと背中痛いけど、これで少しは動きやすくなるかな…」
黒猫は煙草の煙をくゆらせつつ、(こうやって食べて、動かして…小鳥と一緒にいるだけでも鍛えられてるな)と観察している。
小鳥は手早く携帯食に肉を足しながら、「筋肉には筋肉、正義!」と元気に笑顔を見せる。
そんな会話をしながら朝食を食べてると
ピチチチッと微かに聞こえる小鳥の声に3羽が止まる
一瞬の静寂。火のパチパチという音と風のざわめきの中で、小鳥の小さな声だけが鋭く響く。
ヒバリが眉をひそめ、「今の…小鳥?」と耳を澄まし、アルヴィンも反射的に頭をそちらに向ける。シエルは羽を半分閉じ、背筋をピンと伸ばす。
黒猫は煙草を口にくわえたまま、視線だけで声の主を追う。わずかに口元を引き締める。
小鳥は携帯食の準備を中断し、そっと周囲を見渡す。その動作だけで、皆の注意が一気に小鳥へ集中する。
シエル「やばーい 今の雀の声」
ヒバリが小首をかしげて、「あ、やっぱり…ユラだね」と小声で答える。
アルヴィンは目を見開き、「ちょ、はやいって…!」と、翼をピクリと動かす。
シエルは少し背筋を伸ばして羽を広げ、「うわぁ…やっぱりすぐわかるんだな、あの子…」と、微かに驚き混じりに呟く。
黒猫は眉をひそめ、違和感を頼りに無言で辺りを見渡す。
黒猫の背後から「いぇ〜すユラちゃんとうじょぉ〜」っとスっと出てくる
アルヴィンが思わず「おおっ!本物かよ!?」と声を上げる。
ヒバリはくすくす笑いながら、「あいかわらず騒がしいな、ユラ…」と小さく呟く。
シエルは目を丸くして、「ぅわぁ…ほんとに来た…!」と、羽を少し震わせながらユラを見つめる。
黒猫は背筋に冷たい感覚を覚えつつも、淡々と状況を把握しながら、少し離れた場所に移動し
ユラの動きを観察する。
「ユラはですねぇ、里から何日も、何日も出て帰ってこないぃ、バカ二人おですねぇ、迎えに来たんですよぉ〜」っと音もなくスっとアルヴィンとヒバリの前に移動する
アルヴィンが驚いて後ろにひょいと飛びのく。「怖い怖い!怖い…!」
ヒバリは目を細めつつも、「うん、あれは怖い」と感慨深げに頷く。
シエルは小さく息を呑み、「ちっちゃいのに…全然手を抜かないなぁ…」と、ユラの動きに目を釘付けにする。
黒猫は静かに一歩下がり、ユラの俊敏さと距離感の取り方を観察しながら、無言のまま状況を整理している。
ユラ「特に、アルヴィン?あなたリーダーでしょぉ?グループに一言もなく、でかけて、何日目ですぅ?」
ヒバリ、逃げられないと知ってるので大人しくシエルの隣に座る「今日で5日目だね」
アルヴィンは頭をかきながら苦笑い。「あ、ああ…そうだな、5日目か…ユラ、いやぁ、すまん…」
ユラは鋭い目でアルヴィンを見据え、「もう、許さないんだからぁ!次からはちゃんと言ってよね!」とぴょんと小さく羽ばたくように怒る。
シエルは小さく笑いながらヒバリに寄り添い、「ほんと、ユラってすごいな…」と感心混じりに呟く。
黒猫は淡々とその光景を見つめ、「…子供でも、群れを管理するには責任感が必要なんだな」と、無言で心の中で評する。
ユラ「今回はあなたたちを見つけるだけぇ、なので私は帰ります、よぉ?」シエルを見る、手を振り返すシエル
一瞬の硬直後両目から滝のような涙を流し突撃する
ユラは小さな体を全力で飛ばし、まるで空気を切り裂くかのようにシエルに突進する。その勢いに驚いたシエルは一瞬固まるが、すぐに反射的に両腕を広げ、ヒバリがしっかり支えて受け止める。
シエルの肩に小さく体を押し付けるユラ。その瞬間、涙が滝のように頬を伝い落ちる。ヒバリは軽くユラの背を支えながら、「大丈夫、落ち着いて…!」と低く、穏やかな声で落ち着かせる。
アルヴィンは少し離れた位置から、その光景を見て口をポカンと開けたまま、「うわぁ…本気だ、ユラ…」とつぶやく。
黒猫は片腕にタバコを持ちながら、沈黙のままその場面を見つめ、(小さい体でも、感情の全力はこんなにも伝わるのか…)と静かに感心する。
シエルは涙を拭いながら、ユラを抱きしめ返す。「…ユラ、ありがとう…」と、声を震わせながらも心からの感謝を伝える。
ユラの小さな体からあふれる鳴き声と嗚咽が混ざり合い、森の朝の空気を震わせる。
「おかえりなさぃ、シエル!」その声にシエルは胸が熱くなり、思わずユラをしっかり抱きしめ返す。肩に押し付けられる小さな体の震えと、伝わる全力の感情に、ヒバリもアルヴィンも胸を打たれたように静かになる。
ユラはまだ涙を流しながら、短い羽を震わせてシエルに全身で喜びと安心を伝える。シエルは涙を拭いながらも、「ユラ…ただいま…!」と、言葉に感情を込めて返す。
黒猫は少し離れて、その様子を冷静に観察しつつも、内心では(この小さな体に、これほどの力と忠誠が…やはり有翼人の強さはただ羽を持つだけじゃないな…)と感嘆する。
ユラ 雀の有翼人種 女性 20歳
特技 居合と隠密、雀との会話
雑食だが果物が好き
身長145cm
「小さくてもぉ、お仕事、出来るぅ」みたいな喋り方と仕事の時はハキハキ喋ってる




