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エピローグ

「パターン黒! ニートです!」


 帝歴1000年――その日、大日本労働帝国は未曽有の混乱に陥った。


 物資を狙ったちゃちなニートが潜り込んだのではない。帝国が徹底管理するニートが脱走したのだ。地下2000メートル、土壁の牢獄から、対処する間もなく一瞬で。


「掃き溜めの王……」


けたたましい警報が鳴り響く大日本労働局中央指令室で誰かが呟いた。指令室では、せわしなく動く者と、茫然自失な者で半々だった。


掃き溜めと呼ばれるニート収容所ができてから、帝国はニートの脱走を許すことはなかった。


100年前のあの日までは。


モニター上の望遠のカメラで捉えた巨大な黒い半球が弾けるように消えた。その中央で小さな人影が四つほど蠢いた。


二代目となる掃き溜めの王が初めて観測された瞬間である。

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