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プロローグ

初投稿です。よろしくお願いします。

ヒュゥゥゥ……パーン!!

 破裂音があたりに響き渡る。潜入した先遣隊が邸内を制圧した合図だ。


「はじまったわね。私たちも行きましょう! 」

「はい! メリッサさま!」

「わおんっ!」


すぐさま私は呪文を唱え、カルトリード辺境伯邸をすっぽりと覆うように障壁を展開する。邸の周辺にはブレナン子爵の私兵たちが突入の合図を待っているのは把握済みだ。だがこれで邸の外側からは何人たりとも立ち入ることができない。


 私とケイト、そして犬の姿のクリスは邸の潜伏場所から躍り出ると、現カルトルード辺境伯、ようするに私の義父の寝室を目指す。

義父は生きた証拠であり切り札だ。死んでいても最低限の証拠にはなる。だが生きて証言が取れれば、それはこれまで埋もれていた何件かの犯罪の動かぬ証拠になる。私とアランお義兄さまがこれから前を向いて歩いて行くためにも、義父には生きていてもらわなければならないのだ。


「侵入者だ捕らえろ! 」


先遣隊が狩り残した邸の警備兵が数名、こちらを指さして叫んでいる。


『眠れ』


パチン、と指を鳴らすと数メートル前にいた警備兵全員が床にくずおれる。

「メリッサさま、さすがです! 」

「わんわん!」



アランお義兄さまは今頃、パーティーホールで黒幕たちと対峙しているだろう。私も義父の身柄を確保できしだい、アランお義兄さまと合流する手はずだ。

だから、それまで……。


(アランお義兄さま、どうかご無事で!!)


私とアランお義兄さまの逃亡生活が、もうすぐ終わる。

読んでくださりありがとうございます!


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