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私が恋した死神さん  作者: 鈴星
死神さんのお仕事
3/5

二人目

「死神さんは寿命がわかるって本当ですか?もし本当なら是非教えていただけませんか?」

「どうして知りたいのですか?」

「僕には結婚を考えている女性がいます。昔から身体が弱い僕なので、結婚して子供ができてすぐに死んでしまったら彼女が苦労すると思って。結婚する前にいつ死ぬか確認したいのです。」

「なるほど。ではお教えしますがあなたは今から50年は生きられます。50年以上は今の時点では分かりません。今日から50年ということでご理解ください。」

「本当に?本当に50年も生きられるのですか?信じられない。病気ばかりなのに・・・。死神さん、ありがとうございます。」

「私は何もしていません。真実を伝えているだけですので。」


「本当に良かったんですか?あれで?」

「一体何のこと?俺は本当の事を言っただけだよ。彼は間違いなく50年は生きる。」


~三年後~


「どうして?こんなことに・・・。」

「残念ですが奥さん、このまま治療を続けても彼はこの状態から良くなることはないと思います。」

「そんな・・・。どうすればいいの?」

「先生、延命治療を続けてください。息子を生かせてあげて下さい。もしかしたら新しい治療法が見つかって助かるかもしれない。お願いします。息子を助けてください。」

「わかりました。奥さんもよろしいでしょうか?」

「はい・・・。あのお金は?お金はどのくらいかかるのですか?」

「えっ?お金の心配?お金なら私たちが出すわよ。ねぇ、あなた?」

「ああ、大丈夫。お金のことは心配しなくてもいいよ。」

「すみません。」

「謝ることなんてないよ。家族なんだから。」

「では、延命治療を続けるということで・・・。」


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