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16話 再会

 目が覚めると美優と佐藤先生が私の顔を覗き込んでいた。時計の針は八時を指していた。夢のせいか汗だくで気持ち悪い。


「お、おはよう」


「大丈夫??」


「え、あー。金縛りのこと?」


「あれ金縛りだったのだ。てっきり先生芽依ちゃんが何かの発作でも起こしたのかと……」


「ほら起きて、病院行くわよ」


 美優のバカ。先生に病院行くこと知られたくなかったのに……


「あー。やっぱり病院なのだ」


「佐藤先生知らなかったのですか?」


「なんか用事あることしか……」


先生が私を睨む。私も連れて行けと言う目をしている。こうなる事を恐れて言わなかったのに……私は連れて行く気はない。そもそも先生なのだからもっと他に大事なことがあるのではないのか。何呑気に私の面倒なんか見ているのだ。


「それじゃあ私たち行ってきますね」


「先生も行くわよ!」


やっぱりそうきたか。


「駄目ですよ。先生は他にすることがあるでしょ?」


「ないない!」


「いや、いや。それに私には美優がついているので心配しないでくださいよ」


「わかったわよ……」


 先生と私立場が逆転していないか?普通生徒である私が駄々をこねたり無理言ってお願いをしたりするのだろうに……

先生は一体何がしたいのか……先生のことが理解できない。


「昨日は泊めてくださりありがとうございました」


「いいの、いいの。子供は気を遣ったらだめよ……」


 とても悔しそうな目で私を見る。


 逆に先生はもっと私に気を遣ってほしい……




 昨日と同じ道を美優と歩く。今日は暑いくらいの気温で天気は快晴だ。私としては土曜日や日曜日の良い天気はあまり好ましくない。


 なぜなら、そもそも外に出歩かないし、何より部活をしている者とすれば雨でなくなった方が嬉しい。陸上で推薦をもらい入学したくせに陸上をしたくない。矛盾しているように思われるが、私は学費免除されるのであればどこでも良かった。それが本音だ。今日はたまたま部活が休みだった。当たり前かもしれないが明日はある。


「芽依はさ、なんでこの学校選んだの?」


「推薦だよ……」


「それはそうだけれども、推薦っていっぱいきていたのでしょ? その中でなぜこの学校選んだの?」


「えー。私立の進学校だから?」


「なるほど。確かに中高一貫校の上に大学への内部進学もあるからね。お得だよね」


「そうそう」


 そういえばこの学校に神楽の姓を持つ人が私含めて二人いていた。しかし、もう一人の子が少し前から学校に来られていなくて今は不登校らしい。


 噂で聞いた話だとその生徒は行方不明で警察や学校の先生、家族や親戚総出で探しているらしい。最近の殺人と言い今回の行方不明と言い物騒な世の中になったものだ。




「あー! やっぱり癌なんかじゃないですか!」


「すみませんね。あなたのことだからそうでも言わないと戻ってこないかと……」


「冗談がきつすぎますよ」


「本当に申し訳ないです」


「そしたらもう帰っても良いですよね?」


「ちょっと待ってください。あの例の病衣はどこに……」


「あれは捨てました」


 嘘だ。まだ私の家にある。何度も捨てようと試みたものの、何故か絶対に私の元へ返ってくる。


「それは良かったです。そしたら診察も終わったことですし、お帰りいただいてよろしいですよ」


「そうですか。ありがとうございました」




 二十九人目を殺したのは良いもののまだ厄介なのが残っている。そして最近連続して奴らを殺してしまったため警察がとても警戒している。大事な三十人目は奴にしよう。


「さぁ! ここからが本番ね! 気合い入れて頑張りましょう」


「君は本当に頑張り屋さんだね。そんな君が好きだよ」




 診察が終わり何も異常がなくてひとまず安心だ。丁度昼頃でお腹が空いてきたので近くのファミレスに寄った。私はミートスパゲッティで美優はピザだ。


 私の食べ方が下手なのでミートスパゲッティを食べると絶対に服を汚す。でも何故かミートスパゲッティに惹かれ注文してしまう。


 もしあの例の病衣でミートスパゲッティを食べれば黒いのが目立たなくなるのではないか……いや何馬鹿なことを言っているのだと自分で自分をツッコんでしまった。


「何にもなくて良かったね」


「やっぱりあの医者嘘ついていたよ」


「嘘? なんのこと?」


「あー。美優は知らなくても良いよ」


「まあ、なんでも良いけど。本当に何もなくて良かったよ」

「本当にそうだね」 


――ドクン


 何か視線を感じる。誰かに見られている気がする。立って辺りを見渡すが誰も私を見ていない。気のせいかと思い席に座る。


「どうしたの?」


「いや、なんでもな……ひぇっ。びっくりした」


 私たちの席の横には大きな窓があり、そこから先生が覗いていた。まるでストーカーじゃないの。本当に心臓が止まりそうだった。


「先生……付いてこないでくださいよ」


 先生は誰か連れてファミレスに入ってきた。


「ねえ。芽依ちゃん……。怒らないでね……」


「いや、流石に追ってくるのはダメでしょ? それよりもその隣の人誰ですか?」


「やっぱり気になるよね……」


「早く言ってください」


「彼はあなたの兄……神楽唯舞暉くんよ」

 




 そろそろ面白いタイトルにしたいですが、なかなかきっかけが無く困っています。まあ面白くする必要はありませんが、たまにそういうのもあって良いかなと思っていまして、、次の話から第三章になりますのでそれをきっかけに出来たらなと思っています。

 今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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