序章
処女作となります。
拙い部分もあるとは思います。何よりまだ定まっていないので、修正はちょくちょく入るとは思いますが、ひとりにでも読んでいただけたらとても嬉しいです!
更新頻度は、ご容赦ください。
デオニュシオス王国は、ライミナードで一番栄えている国のひとつである。人間の国では一番栄えていると断言できるだろう。
そんな国の行政大臣は、大臣の中で唯一、中級貴族でありながら、レナロイド=フォン=ラ=ダール=デオニュシオス王の勅命によって、職を授かった凄腕である。媚びを売ったでもなく(第一に王は媚び諂う者が大嫌いだ)、実力で選ばれたのだ。しかも30という若さで。当然妬んだり、彼の実力を知らないが故に不満がる貴族も大勢居た。しかし、反対する声は、彼の能力の高さ・人の良さを知るにつれ、だんだんと消えていき、次第に、極小数の彼を妬む者たちのみとなった。
彼の名を、アモン=ユーリアという。現在36歳。人望も能力も兼ね備え、かつ、会った者を魅了する美貌の持ち主。彼は夫婦中がとても良いことでも有名であった。下級貴族の中でもトップクラスの地位を誇り、人徳ある辺境伯家と有名なザボンヌ家の次女、シャーロットがアモンの妻である。シャーロットは現在34歳。だが、34歳とは思えない美しさを今だ保っている。2人は恋愛結婚であり、若い頃に結婚したにも関わらず、ずっとラブラブである。彼らには子どもがふたりいた。長男、ルイス=ユーリア。現在8歳。長女フレイディス=ユーリア。つい最近、5歳になったばかりである。そして、つい最近、フレイディス=アリステア=ユーリアになった。