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『ギルドへの報告』

「でもあんなふうに家を調えたら俺たちだってダンジョンに逗留することができるんじゃないか?

 浅層に家を建てられないかな?」


「そいつはいい考えだな。

 何、最初は小さな山小屋でいいんだ。

 次に来るときは木材も持ってこようぜ」


 彼らはダンジョンについて何も知らない。

 もしそのようなことが簡単にできるなら、今までなかったことの説明がつかない。

 彼らはあれが、高価な魔導具をふんだんに使用した結果だと言うことに気がつかないでいた。


「俺たちの、ダンジョンでのアジトだ。

 そこを足がかりにしてダンジョン攻略を目指そうぜ!」


 今現在、このダンジョンの最下層は確認されていない。

 彼らはその夢に瞳を輝かせていた。




「あら、マティアスさん。

 どうなさったのですか?」


 勢いよくドアを開けて冒険者ギルドに入ったマティアスは、顔見知りの受付嬢に向かって足早に近づいた。


「報告がある。

 ギルド長か誰か、責任者を呼んでくれ」


 生憎ギルド長は責任者会議で王都に向かっていて留守の為、受付嬢は副ギルド長を連れてきた。

 そして皆で会議室に入る。


「緊急だと聞いたが、ダンジョンで何かあったのか?」


 彼はギルド長からオフェーリアとマティアスのことを聞いていたので、すぐにピンときた。


「魔獣の生息域が変わっている。

 浅層は大したことなかったが、15層のは問題だろうと持ってきた」


 マティアスがアイテムバッグから取り出したのは、血の滴るオルメリオの生首だ。

 まだ同席していた受付嬢が小さな悲鳴を上げた。


「これは……

 オルメリオが15階層で出たっていうのか?!

 こいつは拙いな。

 よし、すぐに通達だ」


 一応オルメリオの生首は証拠品として提出することにして、マティアスはギルドをあとにする。


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