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『首都マノン』

 北部辺境国バロアの首都マノン。

 オフェーリアはここに乗り合い馬車にて到着した。

 そしてその足で冒険者ギルドに向かう。


「さすがに首都だけあって活気があるわね。

 雪の始末もすっかり済んでいるようだし、ここで有力な情報を得られればいいのだけど」


 首都の冒険者ギルドは大国の王都のそれと変わらないほど立派なものだった。

 それはここが辺境であって冒険者本来の仕事がたくさんあるからに他ならない。

 オフェーリアは【ツブネラアロン】以外に興味がなく調べていなかったが、実はこの首都の近辺にはダンジョンが3ヵ所もあって、真冬でも冒険者で賑わっている。

 そんな彼らの中には冬の間じゅうダンジョンに潜ったままという猛者もいた。



「こんにちわ、ご依頼ですか?」


 大通りに面した扉から入るとすぐに総合案内受付のカウンターがあって、受付嬢が笑顔で声をかけてきた。


「いえ……ええ、そうなるのかもしれません。

 ある特定の素材の情報が欲しいのです」


「それでは、こちらにどうぞ。

 ご案内いたします」


 受付嬢は冒険者たちがたむろするブースを通り越してその奥、各職員が机に向かっていて対面に来客用の椅子のある場所に案内した。


「ではこちらでお話を伺います」


「どうもありがとう」


 愛想の良い受付嬢に礼を言い、あらためて向き直ったところにいたのは上品に髪を結い上げた、そこそこお年を召した女性だった。


「こんにちわ、今日はどのような事でこちらにいらっしゃったのでしょうか?」


 彼女は単純な依頼だと思ったようだ。


「ええと、まずはこれを。私のギルドカードです」


「まあ、冒険者でしたの」


「今はビドー大学院の学士をしています。

 今回こちらに来たのは【ツブネラアロン】を手に入れるためです。

 何か情報はありませんか?

 もちろん現物があれば買い取らせていただきます」


「【ツブネラアロン】ですか……

 少々お待ちください」



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