表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
532/617

『お祝い』

 特別なデザートはさすがに間に合わないので、オフェーリアは先日訪れたばかりの都に転移した。

 そこの、女王御用達の高級菓子店でスペシャルなデザートを購入するとまたダンジョン村に蜻蛉返りする。


「キュキュー?」


「ただいま、これから夕餉の支度をするから【ぼくちゃん】はマティアスといっしょにいてね」


 今夜はすべて【ぼくちゃん】の好物にするつもりだ。そして映えあるはじめての獲物である角兎だが、すでにダグルが解体を始めていてこの後じっくりと熟成させる予定だ。


「さーて、気合いを入れて作るわよ!」



 まず最初に出されたのは【ぼくちゃん】がアク取りのお手伝いをした鶏ガラスープをベースにしたスープだ。

 それで冬瓜を煮込み、スープのコクを生かすことにした。味付けは塩のみ。


「【ぼくちゃん】凄くおいしいよ。

 またお手伝いしてね」


「キュー!」


 次はかぼちゃが丸々一個供された。

 よく見ると上部が蓋状に切られていてわざわざ元に戻してあるようだ。

 オーブンでこんがり焼かれているが、これをどうやって食べるのかマティアスなどは戸惑っている。


「【ぼくちゃん】のは私がカットしてあげるね」


 オフェーリアは肉料理などをサーブするときに使うナイフとフォークを取り上げた。

 まずは蓋を取る。すると食欲をそそる良い匂いがする。


「キュキュ?」


 櫛切りしていくとその断面から肉汁が溢れ出て、【ぼくちゃん】が歓声をあげている。

 仕上げにオーロラソースをかけて出来上がりだ。


「これは……かぼちゃにハンバーグの種を詰めてあるのか?」


「ご名答!

 マティアスのもカットしてあげるわね」


 マティアスの皿にはかぼちゃが3個のっている。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] >マティアスの皿にはかぼちゃが3個のっている。 ( ´艸`)野菜が苦手でもこんな調理法だったら沢山食べれるのねー サラダはやっぱりポテトサラダ豪華版なのかなぁ(*ΦωΦ)✧
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ