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『再出立』

【ツブネラアロン】に関して直接的な新事実はなかったが、どういう扱いなのかはわかった気がする。

 “魔獣花”と呼ばれているエピソードや戒めの意味のお伽話のことなどを話していく。

 マティアスは黙ってその話を聞いていたが、とうとう現場に近づいているのだと思うとさすがに心配になったようだ。


「フェリアなら大丈夫だと思うけど、くれぐれも気をつけてくれよ」


「そりゃあね、私だって【転移】することができなければ現地に採取に行こうとは思わないわよ」


 オフェーリアは緊急事態が起きた時には瞬時に【転移】して逃げることができる。

 そしてその気になれば一気にここまで帰ってくることもできるのだ。




「今回は本当にありがとうございました」


 オフェーリアは今、飛竜便の停留所で見送りの面々に頭を下げていた。

 ここにはチウ・バダム、べダム・リッポー、ガム・ソリートの若旦那3人組だけでなくその父親である商会長までがいる。

 実は今回、一番確実な情報を与えてくれたのはまさかのガム・ソリートだった。

 彼は首都でも有数の材木問屋の次男で、先日店に帰るとすぐに情報を集めにかかった。

 そしてなんと件の【ツブネラアロン】が生息しているという山地に近い村の名を調べあげてくれたのだ。

 オフェーリアは3人の若旦那の家には結界石を渡し、礼とした。

 他にリッポーには都で調達した魔法族の織物を、ソリートにはこのあたりでは貴重な魔導具であるアイテムバッグを進呈した。


「では皆さんご機嫌よう」


 オフェーリアが乗り込んだ飛竜便は途中野営で一泊して隣国との国境である【パルタ】という町に向かう。


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