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『副案』

「【ツブネラアロン】ですか。

 また難易度の高いものを……

 フェリア殿は薬師なのですね?」


「あら、あれの使い方をしってるの?

 そうよ。大切なものの怪我を治したいの」


「最近は聞きませんが、一時ここだけでなく王都を含めてそこらじゅうで騒ぎになってました」


 そのことは初耳だった。


「騒ぎになった?」


「おそらく群生地でも見つけたんだろうと噂になっていました。

 結構な数というか量、出回りましてね。

 ひょっとしたら古い雑貨屋なんかに死蔵されてるかもしれないですね。

 今グムリが死に物狂いで探して回っているでしょうから、しばし時間を頂けませんか?」


「ええよくてよ。待ちましょう」



 グムリが町中を駆けずり回っている頃、オフェーリアは転移してデロンカ・イード=ファスにやって来ていた。

 商業ギルドでロバットの名を告げるとすぐに奥に案内される。通常の客が決して通されることのない部屋、オークション部だ。


「世話をかけるわね。

 あれから変わりはあったかしら?」


 ロバットの個室に通されたオフェーリアは開口一番【ツブネラアロン】の現状把握していることを訊ねた。


「うちが直接関与しているオークション場を当たりましたが、現在【ツブネラアロン】は出品されていませんでした。

 横の繋がりで他のオークション場にも声をかけていますが、何分距離があるので返事には暫く時間がかかると思います」


「本当にどうもありがとう。

 こちらも炭鉱都市から始めているんだけど、まだ先は見えないかな。

 現地の情報はまだあやふやなものしかないし……

 ちょっと参っている」


 わずかだが疲れを滲ませるオフェーリアに何としても助力したいロバットは、さらに次の手を考えていた。


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