表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
466/617

『ポテト大好き』

「ちょうど今頃、ビドーは閉鎖されたころだわ。

 一応任せて来たけど、まあ、問題ないと思う」


 オフェーリアにとって町自体に興味はない。

 できれば一般民は無事であって欲しいが、それを行うのは行政区にいる為政者の仕事だ。



【ぼくちゃん】が帰ってくる前に夕餉の支度を終えるため、今オフェーリアはキッチンにいるが、それに伴ってマティアスが決済前の書類と共にダイニングテーブルに移ってきていた。


 魔導オーブンではホロホロ鳥の丸焼きが美味しそうな焼き色をまといつつある。

 魔導コンロにかけられた鍋にはオフェーリア風グラーシュが煮込まれていた。

 そして今格闘しているのはジャガイモだ。


「ポテトサラダもいいけどマッシュポテトも好物なんだ。

 でもポテトサラダも好きだ」


 マティアスの控えめなアピールに笑ってしまう。

 オフェーリアは調理するジャガイモの量を増やし、メニューにポテトサラダを加えることにした。


「マティアス、ゆで玉子の殻むき、手伝ってちょうだい」


「おう、任せとけ!」


 とてもよい笑顔で返すマティアスだった。




「!!」


 ゲルに入った途端、オフェーリアの姿に気づいた【ぼくちゃん】は一気に飛びついた。


「【ぼくちゃん】おかえり〜

 すぐに夕餉にするから手を洗ってらっしゃい」


 それは後ろに続くダグルに言ったに等しい。

 今【ぼくちゃん】はひとりで手を洗うことすら難しいのだ。


「今日は少し汚れたので、風呂で丸洗いした方が良さそうです。

 少し時間をいただきたいのですが」


「では俺が入れよう。

 ダグルも鎧を外してくればいい」


 少し時間ができたのでもう一品増やすことにする。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] すっかりダグルさんはぼくちゃん付きの執事のおじさんですね( ´艸`) お風呂に大人しく入ることができるぼくちゃんはえらいなぁ(*´ω`*) 源泉100%の掛け湯の大きな温泉があればリハビリを…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ