表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
438/617

『マティアスの決断』

「俺、しばらくここに居るわ」


「え?」


 さすがのオフェーリアもびっくりしている。

 さらに後ろのダグルは動揺を隠せない。


「ちょうど議会も閉会しているし、書類仕事しかないからどこでしても一緒だろう?

【ぼくちゃん】そばにいても大人しいし」


 でもそんな事が認められるのだろうか?

 いやしかし、王がここで執務をすると言えば、それが実行されるのだろうか。


「えーと、それでお願いできるなら私も安心できるけど……」


「【ぼくちゃん】をあちらに連れて行くのは時期尚早だと思うんだ」


 よほど難しい話でない限り、オフェーリアたちの会話の内容を理解している【ぼくちゃん】の前で迂闊なことは言えない。

 ここダンジョン村で【ぼくちゃん】のことを認めない兵士はいない。だが本島、さらに宮殿のものたちはどうだろうか。

 国王夫妻のペットくらいに思っているならまだマシだ。

 2人の入れ込み具合に眉をひそめるものもいるのだ。

 そんなところに傷ついた【ぼくちゃん】を連れて行けるはずもない。


「フェリアも無理して不審に思われる行動はしないように。

 ないとは思うが軟禁して云々……なんてこともあり得ないことではないからな」


 そんなことをすればその者には破滅が待っている。特に魔法族は平気で国ごと滅ぼすだろう。


「うん、そうだね。わかった」



「さて、この話は終わりだ」


 マティアスは人懐っこい笑みを浮かべ、オフェーリアと【ぼくちゃん】の2人をそれぞれ右腕と左腕で抱き上げた。


「俺、朝からほとんどまともに食ってないんだけど、夕食は何を食わせてくれるのかなぁ」


「今夜は【ぼくちゃん】の好物を作っていたのだけどマティアスの好物でもあるわね。

 何か作り足すからちょっと待っててちょうだいね」


【ぼくちゃん】だけでなくマティアスもワクワクドキドキだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] マティアスパパ頼りになるぅ〜 今夜はご馳走〜 大好物いっぱい〜 ぼくちゃんも皆も幸せで笑顔になれるね(≧▽≦)♫ とろ〜りとしたポタージュスープが好きです ポテトサラダにカレーライスもいい…
[一言] みんな大好きっっ唐揚げ唐揚げー祭りがいいなぁー٩(๑> ₃ <)۶♥ きっとおいもコロッケもぼくちゃん&マティアスぱぱさん達大好きそう( ´艸`)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ