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『報復前夜』

「それで……

【ぼくちゃん】の様子はどうなのでしょうか?」


 ダグルがおずおずと聞いてくる。


「ここでできる治療は終わったわ。

 ただ出血が多くてね、増血剤を飲ませたのであとは血が増えるのを待つばかりね。

 今はちょっと不安定で動かせないのよ」


 オフェーリアはチラリと天幕の方を見た。


「会う?」


「はい。是非」


「ではついてらっしゃい」


 オフェーリアとともにマティアスも立ち上がった。

 その2人の後ろに従うように、ダグルは天幕の中に入っていった。


「【ぼくちゃん】」


「ようやく落ち着いて、上がりかけていた熱も平熱に下がったわ。

 あとはよく寝て、よく食べることね。

 ……私はしばらく付き添うけど、よければ見舞ってあげてちょうだい」


「はい、ありがとうございます」


 ダグルの目に光るものがあった。




「さて、次は不届き者の“討伐”ね」


 オフェーリアにとって【ぼくちゃん】をこんな目に遭わせた冒険者たちは、すでに魔獣以下の認識だ。


「それは俺も参加していいかな」


「もちろん。

【ぼくちゃん】と同じ、いえそれ以上の目に遭ってもらいましょう」


 オフェーリアが黒い笑みを浮かべている。

 このような時のオフェーリアは好きにさせるに限ると、彼女のことを知り尽くしているマティアスは溜息した。


「そろそろ兵士の皆も飽きてきているでしょう。

 兵糧攻めも効いてきているだろうし、魔法族の本気を観せて差し上げますわ」


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― 新着の感想 ―
[一言] ダグルさん。 ぼくちゃんのお見舞いが出来て良かったー(৹˃ᗝ˂৹) 今度会いに行く時はぼくちゃんが元気になってからだね(*´▽`*)❀ いよいよ。(*゜▽゜*) ようやく犯人たちをふるぼっこ…
[一言] 魔法族の本気((o(´∀`)o))ワクワク♫ 兵士達はたまにはお城に帰れるだろうし その時にでもぼくちゃんに会えるね(◠‿◕) 兵士達には命の恩人で仲間だけど お城にいる人は···信じよう…
[一言] 魔法族の本気(*´ω`*)楽しみですっっ 因果応報ですし自業自得ですからね。遠慮はいりませんもんね フェリアさんとマティアスさん。宜しくお願いしますっ ٩(๑> ₃ <)۶
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