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『再会』

「確認のためにもう何泊かした方がいいと思うんだけど……どう?」


 エペランドタイガーがどのくらいで復活するか、この際だから確かめておこうということだ。


「そうだな。

 これも今回の目的のひとつだったし、しっかり確かめて行こうか」


 一度ゲルを撤収し、普段は回らないルート以外の場所を巡って、他の魔獣の出現がないか観察してみたが、今のところコボルトとトカゲちゃんしか見かけない。

 そんななか、貴重な薬草の群生地を見つけたり、食用になる果実を見つけたりで新たな発見に胸躍らせた。



「ほとんど丸一日でおいでなすったわね」


 外では結界に激突を繰り返す虎ちゃんが、その目に憎悪の光を宿している。


「これでエペランドタイガーの“湧き”は一日周期だということだな」


「そうだね。念のためにもう一晩様子を見ましょう。それで変わりがなければ5階層に降りようか」


 結果的にオフェーリアの異空間収納には3頭のエペランドタイガーが収められることになった。




 翌々日、ふたりが5階層に降りていくと、すぐに【ぼくちゃん】が姿を現して飛びついてきた。

 その喜びに5階層にいた兵士たちがびっくりしている。


「【ぼくちゃん】皆が世話になったわね。

 本当にありがとう」


 その場で飛び跳ねて喜びを表している姿は、まるで猿そっくりだ。


「うんうん、今日も美味しいクッキーを持ってきたよ。

 それと他にもプレゼントがね、あるんだ」


 もう獣はオフェーリアが伸ばす手を拒まない。

 その頭を撫でられてうっとりしているようだ。


「さあ【ぼくちゃん】もいっしょに野営地にいきましょう」


 もうすっかり獣は、オフェーリアのペットと化していた。


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― 新着の感想 ―
[一言] ぼくちゃんが無事で良かったです(^▽^)♪ 虎とぼくちゃんはどちらが強いんだろう? 身長が1m強とありましたが、4歳児ぐらいの大きさかしら(•‿•) もう養子にしちゃえ(≧▽≦)♫
[一言] フェリアさんに懐いているぼくちゃんが最大のライバルになってしまいマティアスさん涙目かもね(๑´ლ`๑) こうなったらマティアスさんも一緒に仲良くクッキーを食べるしかないよね |ωΦ).。.:…
[一言] ぼくちゃーーーーん゜゜:;(∩´﹏`∩);:無事で良かったよー いっぱいフェリアさんに褒めてもらうんだぞー 沢山美味しい食べ物貰って食べて大きくなるんだぞー(笑) マティアスさんもいっぱいな…
感想一覧
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