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『ダンジョンの将来』

「今日は5階層との境の安全地帯まで行く?」


「そうだな。ちょうどそのくらいになるか?」


「それとも草原で野営する?

 実はちょっと気になる報告を受けているんだよね」


「報告?

 なんだそれは。俺は聞いておらんぞ」


「うん、まあ大したことじゃないからね」


 今ふたりは階段を降りてきて、目の前に広がる大草原を前にして一服している。

 その手には魔導具の水筒があり、適度な冷たさのお茶が入っていた。

 そんな緩々の雰囲気が一気に変わる。

 マティアスの無言の圧にオフェーリアは話し始めた。


「襲われたってわけじゃないけど夜中に結界に接触したものがいたとか、魔獣の影を見たとか」


「【ぼくちゃん】じゃないのか?」


「人型ではないみたい。

 大きさもかなりのものらしいわよ?」


「で、それを炙り出そうってつもりか」


「まぁね」


 オフェーリアは水筒を仕舞い、マティアスもそれに続く。

 彼は小型のウエストバック型アイテムバックを装備していた。


「ここからは走っていく?」


「もちろん!」


 マティアスは身体を動かしたくてうずうずしているようだ。




「報告ではこのあたりかな」


 何度か魔獣と遭遇し、簡単に討伐してきたふたりは、野営の跡が残る草原のど真ん中に佇んでいた。


「このダンジョン、このまま変化がなければいいんだけど……」


 殆どのダンジョンが定期的に変化を繰り返している。その間隔は数ヶ月のこともあるし数百年といったこともある。

 なかの地形が総変化する場合もあるし、少しだけ地形が変わるといった場合もあった。


「ある程度まではこちらで整備して、それ以降は冒険者に任せるしかないわね。

 その方が彼らは喜ぶだろうし」


 この新規のダンジョンの、将来の青写真が描かれていく。


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