表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
393/617

『再アタック?』

「え?【ぼくちゃん】が?」


 久々にダンジョン島(仮)にやってきたオフェーリアが、話を聞いて目を丸くしていた。


「はい、第五階層の密林で遭難した兵士たちを水場に案内し食べ物を与え、翌々日には第四階層への階段まで案内したそうです」


「……そう、その兵士たちの状態は?」


「はい、ひとり衰弱の激しいものがおりますが、後は回復しております」


 懸案だった第五階層だが、やはりこういう事態が起きてしまった。

 第四階層はだだっ広いが見通しが効くため、今はもうルートが完成しつつある。

 だが第五階層は広さの上に密林独特の障害物の多さに簡単な道が出来つつあるかという状況だった。


「伐採は進んでいないの?」


「お恥ずかしながら、はい。

 何しろ大木が多いゆえに」


 オフェーリアは隣にいるマティアスを見上げた。

 彼はしょうがないな、といった具合に苦笑いしている。


「では私めがお手伝い致しましょうか」


 本当は手を出すべきではないのはわかっている。

 だが実際に生命の危機に至りかけた事故が起きてしまったのだから四の五の言っている場合ではない。


「ああ、俺はこっちで仕事してるから、気をつけて」


 現場で溜まりに溜まった書類仕事に手をつける気になったマティアスとは別行動となる。

 片やオフェーリアとしてはよしんばこのまま第六階層以降のダンジョン探索を行いたい気分だ。


「とりあえず今夜は戻って来れないと思うから、でも心配しないで」


「やっぱり俺も行こうかな」


「まあ、マティアスひとりくらいなら抱えて【飛行】べるけど?」


 書類の量に萎えかけていたマティアスはおもむろに立ち上がり、猛然とした勢いで装備を着けていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点]  現場主義な国王陛下。
[一言] 連投すんません 興奮しすぎてオフィーリアと描いちゃいましたオフェーリアでした マジさーせんした( ;∀;)
[一言] ぼくちゃんに愛の手を 助けてもらった恩次の人にぼくちゃんいい子すぎるぅぅぅ オフィーリアの家族に迎えて欲しい!作者さんお願いします!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ