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『第一〜第三層』

「さて、浅層だからって油断せず、気を引き締めていくわよ」


 ダンジョンの横穴。ここからは未だ誰も入ったことのない未知の世界だ。


「一応【探査】で中の路を探ってみたよ。

 こんな感じ?」


 オフェーリアはアイテムバッグから木の板に紙を貼ったものを取り出した。

 そこにサラサラと地図を描いていく。


「下層に降りていく階段はここ。

 結構枝路が多いね。

 単純なダンジョンじゃなくて楽しめそう」


 第1層からこれは珍しい。

 大体は広いホールになっていることが多くて、そこが冒険者たちの休憩所のようなことになっている。


「じゃあ、行こうか」


 実は配下の兵士たちが止めるのも聞かず、2人っきりでアタックすることにした。

 ……はっきり言って足手纏いになるものは連れて行きたくない。

 マティアスなら前回から年月は経っているが気心が知れている。


「【探査】では今のところ魔獣の存在は探知してないけど、ダンジョンでは突然出てくるから気をつけて。まあ、マティアスなら言うまでもないと思うけど」


「おう、気を遣わせて悪いな」


 もうすっかり2人は、前回のダンジョン行の頃の関係に戻っている。

 それは……とても楽しそうだ。



 第一層から第三層までは一気に駆け抜けた。

 一応出没する魔獣の種類をサンプリングしたが、想像通り“湧き”の初期に現れていた、いわゆる雑魚魔獣が主だった。

 だがそこに稀にだが変異種のスライムが混ざることがある。

 これは弱い割には高値で買い取られる、駆け出しには魅力的な存在だ。


「うん、これは目玉になりそうね。

 下級冒険者を呼べるわよ」


 それは同時にこのダンジョンが駆け出したちの育成に役立つことになる。

 ひいては、将来この島は一大ダンジョン都市となる可能性を秘めているのだ。


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