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『休憩』

 湧きがほとんどなくなったのを見届けて、オフェーリアたちはようやく本島の宮殿に戻ってきた。


「はぁ……

 やっと帰ってきたけど、今回のは私の独断よね。

 きっと陛下も呆れてらっしゃるわ」


「陛下が……?」


 マティアスは訝しげだ。


「だってそうでしょう?

 まだご挨拶もすませていないのに、まともな許可も得ず最前線に行っちゃったのよ?

 あーもうこれは破談になっちゃうかな」


「破談?」


「ちょっとでしゃばりすぎでしょう。

 まあ、いいけどね」


「そんなことはありえない。

 フェリアの功績はこの俺が一番知っている。

 もしフェリアがいなかったらどうなっていたか、ゾッとする」


 その眼差しは真剣だ。


「とりあえず疲れたし、今日はもう休むよ。

 しばらくはゆっくりして、状況が許せばダンジョンの整備に関わらせて貰おうかな」


 じゃあね、と身を翻してフェリアは宮殿の中に入っていく。

 すぐに女官が寄ってきて奥に連れ去ってしまう様子をマティアスは黙って見送っていた。




「ちょっとしばらくウッドハウスから出てこないかもしれないから」


「いかほどでございますか?」


 ダルメリアが警戒しているようだ。


「ちょっと読めないわね。

 今回使用した分のポーション、全部は無理でも追加で調薬したいし」


「さようでございますか。

 では、何かご入用のものがあれば」


「ん〜今のところないかな。

 それよりも皆で休暇を取ったら?

 こんな時じゃなきゃ無理でしょう?」


 ダルメリアの向こうでリリたちが目を輝かせている。




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