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『後始末』

 長くて短い夜が明けて、ジニー以外の男たちが起き出してきて見たのは結界の外に倒れている複数の魔獣だった。


「あら、今朝はたくさんね。

 最近はこんなこともなかったのに……

 ここらへんは魔獣の多い場所だったのね」


 ジニーがその激突するところを見て肝を潰したフォレストウルフの他に、まだ若いベア種やグリフォンも一頭混じっている。


「まあ、それなりに売れそうなのもいるじゃないの。

 よければ異空間収納に預かるけど?

 それとも解体する?」


 鮮度が落ちない異空間収納は願ったり叶ったりである。

 彼らもパーティーのものとしてアイテムバッグを持っていたがそれほど多く入るものではない。

 あくまでも非常用の水や食料、予備の得物などが入れてあるものだ。

 そして解体に関しては、今この場での状況が許さない。


「そうだな。

 今日もそろそろ出発してあいつらの行方を探さなきゃならん。

 フェリアちゃん、頼めるか?」


「りょーかい!

 もし生きてたらトドメを刺しておくけど、みんな血抜きでいいかな?

 ……みんな獣系っぽいから大丈夫よね」


 さすがのオフェーリアの異空間収納でもまだ生きている魔獣は入れられない。

 幸い今回は5頭すべてが死亡していたのでスムーズに事は運べた。

 そしてそのあと、いささか忙しく出発してブランデルグたちの乗った馬車の捜索にあたったのだ。




 脇道への分かれ道をチェックしながら馬車の痕跡を探していく。

 かなりの使い手の魔法使いがいないことには馬車自体を消してしまうのは不可能だ。

 なのでどこかにいるはずなのだ。


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