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『結界石2』

「ドラゴンブレスも一発なら耐えるそうよ。

 さすがに二発は無理みたいだけど」


「なあ!それを売ってくれ!!

 いくらでもいい、言い値で買う!」


 そう叫んだジニーの目の色が変わっている。

 もしここに商人がいれば恐らくそれ以上、大儲けの匂いがプンプンしていることだろう。


「いいけど。

 でもこれって燃費が良くないよ。

 魔力を足すことができなければ……5日くらいしか使えないんじゃないかな」


「それでもいいから売ってくれ!」


 恐らく昔は違っただろうが、今はもう結界という観念が珍しい、いやほとんどの冒険者にはない結界というものを何としても手に入れようと必死だ。


「うん、どのくらい出せるかな?

 これって数もそれなりにいるし、もし良ければもう少し長持ちするのも売ってあげられると思う」


「わかった!

 ギルドで金を引き出すから待ってくれ」


 オフェーリアは本当はサンプルとして渡してもいいかも、とも思ったが甘やかすのはよくない。

 これから彼らが使用することで需要が増えることを目論んでいるのだ。


「りょーかい!

 じゃあ片付けて、もう寝ましょ」



 とは言ってもまったく見張り無しでは落ち着かない。

 ジニーは自ら見張りに立ち、そして夜中襲って来たフォレストウルフが結界に激突して動かなくなったのを目撃したのだ。


「こいつは凄えや」


 実はちょっとしたスタンピードなら耐えられるものだというのは聞かされていない。


「尚更購入しなくっちゃな。

 ギルドの預け入れ金、いくらあったかな」


 パーティーの積み立て金を取り崩したとしても“結界石”を手に入れるつもりだ。


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