表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
185/617

『ダンジョン行、底辺冒険者』

 受付にいた職員2人は、とにかくこのままでは他の冒険者の邪魔になるだろうと、隣の小部屋に2人を呼んだ。


「いくら落ちていたって言っても本来の持ち主に断りもなく持ってきたら駄目なんだからな」


「ええと、これは僕たちが……」


「ラットならともかく、お前らに狐は無理だ。

 特に3階層なんて行ったことないだろうに」


 正確には過去に一回だけ行ってみたことがある。

 だがその時は2人とも決して軽くない怪我をして、命からがら逃げ出してきたのだ。


「とりあえずラットは認めてやる。

 だが狐は諦めろ」


「じゃあ、その本来の持ち主って言う人に頼んだら!」


「順番が違うと思うな。

 こういう時は先にちゃんと許可を得るもんだ」


 オフェーリアにとって常時依頼のサンドフォックスなど取るに足らないものだが、その日暮の彼らにとっては死活問題なのだ。


「でも、でも誰もいなかった!!」


 とうとう白状したも同然だったが、諦めきれないのか強情に言いつのってくる。


「今なら見逃して、ラットだけなら換金してやる。

 だがこれ以上騒ぐなら規定違反の罰則を与えねばならん」


 罰則と聞いた途端さらに顔色を悪くした少女が泣き出した。

 それを見た少年がサンドフォックスの放棄を認め、ようやく一件落着した。



 そしてこの件のもう一方の当事者?であるオフェーリアは、ギルドに寄ることもないので起きた事を一切知らずに都に転移してきていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] サンドフォックスは、ギルドが猫ばばすると言うことですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ