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『対峙』

「王宮の女官さん?

 わざわざこんなところまで来ていただいて、ご足労かけました。

 私はフェリアと申します」


 オフェーリアがドーソンに挨拶を終えると、2人は騎士たちと別れ部屋に向った。



 高級宿の躾の行き届いたメイドがお茶を淹れて下がって行ったのち、2人きりになったオフェーリアとドーソンは本音で話す事にしたようだ。


「単刀直入に聞かせていただくわ。

 私の輿入れは喜ばれていないのかしら?」


「そのような勢力もあると伺っています。

 しかしこの度の縁組みは我が王が魔法族の女王様に頭を下げてやっと実現した重大な縁組みでございます。

 もちろん私も含むところはございません」


 ドーソン、彼女の本名はカロリン・ハサウェイ・ドーソン。

 歳は38才。

 家格は男爵家だが、3年前の戦で夫を失った未亡人で、今は息子が家督を継いだ前男爵夫人である。


「そう。

 身近に足を引っ張るような存在がなくてよかったわ。

 で、ドーソンさん、あなたはいつまで私付きでいてくれるのかしら」


「私は陛下からフェリア様の婚家にも従うよう言われております。

 本日より長いお付き合いとなりますが、よろしくお願いします」


 椅子から立ち上がったドーソンが、深く頭を下げた。

 オフェーリアはまったくすべてを信じているわけではないが、少なくとも今現在敵対しているのではなさそうなので様子を見る事にする。


「挨拶も終わりましたので、改めて明日からの日程を説明致します。

 まず、これから3日間をかけて王都に向かいます。

 この大神殿の門前町ダイトラムは少々辺鄙な場所にございまして、明日からは村の小さな宿にお泊りいただく事になります」


 ドーソンの説明は延々と続いていく。


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