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『魔導具』

 オフェーリアは教官に言われて、魔導具を動かすための動力である魔石、それもそれなりの回数作動させるため、少なくてもA級のレベルの魔石を調達に都の道具屋を回っていた。

 因みにオフェーリアがたくさん持っているドラゴンの魔石では駄目なのかと聞いたら、その魔石の持つ力は充分なのだが、魔石自体が大きすぎるとのこと。中々上手くいかないものだ。



「人間が使用すると言うことは、魔導具の作動をすべて魔石であがなうということだ。

 それは大きく2つに分かれている。

【テントの空間拡張】と特に【水とその温度調節】だ。


「水を生み出す魔石と湯を沸かす魔石。

 これをキッチン、洗面所、トイレ、そして浴室に設置した魔導具に使う。

 家具はその人間の好みでお前が揃えてやれ」


 半日あまりで完成した、拡張空間付き魔導テントは、教官の査定の結果金貨800枚でオフェーリアが買い取った。



 そのあと、各所にドラゴンを卸したオフェーリアは、その代金をオークション後に回収する事にしてそそくさとダンジョン都市へと帰っていく。

 その様子を見た教官は、オフェーリアにもやっと心許せる友人が出来たことを心から喜んでいた。



「さーて、忙しい忙しい」


 ウッドハウスに戻って来たオフェーリアは、冒険者ギルドから依頼されていた【結界石】の作成に取り掛かった。

 おそらく10階層より下に向かう冒険者たちにとって、この【結界石】は必須のものとなるだろう。

 今までごく限られた者しか持てなかった【結界石】が満を持して一般に販売される事になったのだ。

 そしてあとは【防御魔結晶】

 これは防御力を落として値段を下げる事にした。

 あの時オフェーリアたちが使った魔結晶はおそらく最下層の手前まで通用する。だが中層を越えて、下層までたどり着ける冒険者がどれだけいるだろうか。


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