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『中層の危機』

「おそらく16階層の吹雪ゾーン、あそこが問題よね。

 “餌”を与えれば雪は止むけど、雪用装備は必須だわ。

 それにかなり急いで行っても一泊は免れないので、防寒の夜営装備も必要ね。

 なので私、今まで秘匿していた【結界石】を販売しようと思うの」


「ああ、あれは便利だな。

 俺もいくつか譲ってもらおうと思っていた」


 マティアスが隣でウンウンと頷いている。


「結界石とは?」


 ここで食い付いてきたのは商業ギルドのクロードだ。

 ジャンは以前一緒にダンジョンに潜ったことがあるので知っている。


「それなりのお値段は頂くけど、あれがあれば寒さを気にせず休むことが出来るから、これからのダンジョン行には必需品になりそうね。

 それと17階層の【透明リス】

 おそらく殆どの冒険者が16階層の吹雪と、この17階層の【透明リス】にやられたのだと思うわ」


 透明と聞いて、ジャンとクロードが顔色を悪くしている。


「透明リスに関しては、色々な方法があるんだけど、魔導具は決して安いものではないし、そちらでも考えてくれれば嬉しいわ」


 しかしこうして振り返ってみると、ダンジョンからの悪意すら感じられる。

 それも16、17階層と言う比較的浅い階層での致命的な罠は、何の対策も取らない冒険者の命を刈り取って行くのだ。


「そこを過ぎると、あとは普通のダンジョンと変わりないわ。

 ただ下層の魔獣は手強いと思う。

 かなりの確率で皆大型化しているの」


 オフェーリアは、物理攻撃しか持たないヒトだけではかなり厳しい闘いになるのではないかと思う。


「なので複数パーティーでの攻略を推奨する。

 今回俺たちはフェリアのおかげで何とかなったが、何の準備もせずに下に行くのは自殺行為以外の何ものでもない」


 それでもおそらく、ドラゴンを前にすれば撤退を迫られるのだろう。


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