其の17 過去の記憶・6
すいません……
不定期と書きながらかなり遅れました
見捨てずに待っていた下さった方には感謝に堪えません(o_ _)oありがとうございます。
過去の記憶編、三話ぐらいで終わるつもりでしたが長引きそうです
ではお楽しみ下さい
張り詰めた空気が辺りを包み込んでいた。
「…イヤな雰囲気だな」
頬を一筋の汗が伝うのを感じながら呟くシグルスにイフはこの空気を創り出した二人を見つめながら無言で頷く。
感情と表情の一致しないサツキと今まで苦しんでいたのが嘘のような帝の姿、その二人が見つめ合う光景が彼等にとって畏怖の念を憶えるほどの違和感を感じにはいられず視線を逸らすことが出来なかった。
「…何故に余を求む?」
帝の問いにサツキは醜悪な笑みを浮かべた。
「汝の死が妾を救う……それで妾の心は満たされる」
その冷淡な口調に背筋に寒気が走るのを感じたシグルスは今、目の前に居る少女が自分の知る者でないとハッキリと認識した。
「サツキ…じゃないよな」
「ええ、あの娘は他者の死を望んでいなかったもの……いいえ、違うわね。自分の犯した罪に嘖まれるほど優しい娘だったはずよ……決して、自らの心を満たすために他者の死を望むはずがないわ」
短い時間ではあったがサツキの苦しみを共有した彼等には今の彼女の姿は別人に見えた……いや、別人にしか見えなかった。
醜悪な表情で笑みを浮かべながらも涙で頬を濡らすその姿の違和感に彼等は戦慄を覚えた。
どちらの感情が自分達の知る彼女なのか……。
その答えをシグルスは知っている。
どちらも彼女自身であるのだ。
「…だが、オレはサツキを信じたい」
帝と彼女が対面した瞬間に世界の行く末を悟ったシグルスではあったが、それでも儚い希望に縋りたかった。
「ねぇ、どうなるのよ?」
無言のまま見つめ合う光景にイフはシグルスの影に隠れるようにしながら彼の裾を握りしめる。
「判らん……だが、二人の行動次第で多重世界は全く別の世界に変わるかもしれん……怖いか?」
裾を握る指先が微かに震えていることに気付きシグルスはそっとその手を握りしめてやる。
未知に対する恐怖は思考を鈍らせる。
それが世界を変えることの出来る力であれば尚更だった。
しばしの沈黙と見つめ合う二人の存在、包まれた空気は奇妙な違和感に包まれ一瞬たりとも気を緩めることが出来ないほど張り詰めている。
けれど、その空気を帝の一言が切り裂いた。
「…余の命を…与えよう」
その瞳は穏やかな表情でサツキを見つめる。
その姿は自らの命を投げ出す者の姿にはとても見えないぐらい落ち着いておりシグルスは眉間に皺を寄せる。帝の思惑を掴みきれなかったからだ。
この世界にはまだ帝の力が必要であり、それを失うことは今の危うい世界の均整を崩壊させることに他ならない。
「ふふっ、是非に…」
サツキは恍惚とした溜息を漏らす。
「…なっ!?」
誰もが言葉を失った。
その表情にシグルス達は背筋に言い得ぬ寒気を感じながら、ただ茫然と立ち尽くすことしか出来なかった。
信じたくはなかったが彼女は既に彼等の知るサツキでないことだけを現実として突きつけられていたのだ。
「…不埒者共」
その声に我に返ったシグルスは直ぐ傍にミユルが居ることに今更に気付き今まで気付くことの出来なかった自分がどれだけ意識が乱されていたのかと動揺を隠しきれなかった。
「協力してやる…このままでは世界が危うい……」
端的な言葉ではあったがミユルが何を言わんとしているのかシグルスにも直ぐに理解できた。けれど……。
理解できるのと行動することは同意義ではない。
シグルスは彼女の言葉に苦悩してしまう。
やらなければならないことと護りたいモノ、それらは相反するために苦悩してしまうのだ。
頭では理解できていても実行できるかと問われれば今のシグルスには答えることが出来ない。
それだけ彼の心にはサツキの存在が大きなモノへと成長してしまっていたのだ。
「…時間がない」
ミユルの言葉に追い詰められていく。
「…分かってる。何を優先させねばならないかは…けれど、分かってはいるんだが……俺には」
拳を握りしめる。
どうしても決断する事が出来なかった。
「他に方法はないの?」
シグルスの影で哀しげな表情を浮かべるイフに彼はそっと彼女の手を握りしめる。けれど……ミユルは無情な一言を彼女に叩きつけた。
「ない……何度も言うが時間がないのだ。貴様らが行動せぬなら私だけでも帝のために行動する」
直後、ミユルの気配が消えた。
「分が悪い……」
シグルスは苦々しげに呟く。
同じ能力同士なら優れた方に軍配が上がる。
そして能力で言えば明らかにサツキに分が在った。彼女の能力は明らかに人智を越えているからだ。
彼女がどのような手段を用いるのか分からなかったが無駄死にだけは避けられるようシグルスは周囲に鋭敏な気配を解き放ち意識を自分に向けさせる。
つまりは囮だった。
張り詰めた空気がシグルスの気配に反応する。
威圧的な圧迫感がシグルスを襲う。
ただ、彼女が意識を自分に向けただけであるにも拘わらずシグルスは微かに震える足に苦笑いを浮かべるのだった。
〔ははっ…情けねぇな、おい…震えてやがる〕
身体に染みついた経験が恐怖を無意識に感じさせていたのだ。
「…なにをするつもりじゃ?」
帝とサツキの意識がシグルスに向けられる。
涙はとうに涸れ果てたのだろう。涙が流れた後だけが微かに見ることが出来る。だが、シグルスに向ける彼女の表情は醜悪な微笑を浮かべ、その瞳は彼の心を見透かすように細めている。
愕然とした。そして、その姿にシグルスの意識が願っていた淡い期待が完全に消え失せた。
彼女からサツキが感じられない。
思わず奥歯をギリッと噛みしめる。
「…手遅れなのか」
ならば、ミユルに加勢するのが正しいのかもしれない。彼女は帝のために行動すると告げ気配を完全に断った。
何をするのかは分からない。けれど、彼女の能力ではサツキには叶わないことは本人が一番分かっているはずだった。
ならば、取るべき道は自ずと想像がつく。
「帝を別次元に逃がす…か」
意識をサツキに向けながら視線を僅かに帝へと向ける。彼もミユルの気配が消えたことには気が付いてはいた。
そして……無意味であることも悟っていた。
なぜなら、その瞳が哀しみに満ちていたからだ。
直後、帝の背後で微かに空間が揺れる。
「猊下!お手を!!」
気配を完全に断ち、サツキから死角となる位置からミユルは空間を切り裂き帝へと向けて手を差し伸べ力強くその腕を掴んだ。
だが……。
「……なっ!?」
帝に伸ばした彼女の手は別人の腕を掴んでいた。
ミユルは愕然とした表情で何が起きたのか分からないまま今、目の前に存在するモノを見つめる。なぜなら帝に伸ばした彼女の手はサツキの腕を掴んでいたからだ。
ほんの数瞬前まで帝であったはずの存在がサツキと入れ替わっていた。誰もが驚きを隠せず愕然とする中で口許に微笑を浮かべながら愕然とするミユルを見つめていた。
「…無駄じゃ」
腕を振りミユルを空間から軽々引き離すと彼女の身体は宙を舞い固い床に叩きつけられた。
「ぐはぁ…な、何が起きたの!?」
全身を強く叩きつけられ身体中に痛みを伴いながらも未だに起きている現実を理解することが出来ない。
それはシグルス達も同じだった。
彼等の目にもミユルは確かに帝の腕を掴んでいたはずだった。けれど、気が付けば彼女はサツキの腕を掴み茫然としていた。
「なぁ、イフ……何が起きた?うんっ?イフ?」
サツキから視線を逸らすことが出来ず彼女を見つめたまま背後にいるはずのイフに声をかけるが返答がない。奇妙な違和感に襲われ振り返ったシグルスは我が身を疑った。
「ふふっ、妾はイフではないのじゃ。イフなら先程からお主の目の前におるじゃろ?判らぬのか?」
シグルスの背後を指差しながら笑みを浮かべるサツキの姿がそこに存在していたのだ……。
「なっ!?」
慌てて背後を振り返るとサツキが居た場所に何が起きたのか分からず茫然と立ち尽くすイフがシグルスを見つめていた。
「えっ?なんで?わたし……どういう?」
困惑気味に今起きている現象を理解しようとするイフの瞳は恐怖に満ちており震えながら力無く床に座り込んだ。
「汝らでは此奴を理解できぬ……」
戦々恐々とする場を帝の声が哀しげに響き渡り、シグルス達は視線を彼に向ける。そして……驚愕した。
帝を見つめるサツキの後ろ姿、シグルスの手に感じるイフの存在、そして苦しそうに喘ぐミユルが傍に居る現状……。
誰もが声を失った。なぜなら、その立ち位置はミユルが気配を断つ瞬間の状態だったからだ。
「なにが……どういう?」
理解が出来ない。シグルスの思考がそう訴えてくる。
「わたし、あの場所に……えっ?」
シグルスの手を掴んでいる自分自身に困惑するイフ。つい数瞬前までサツキのいる場所に自分が座り込んでいた自覚がある。
けれど、今はシグルスの背後に居る。
理解が出来ない、意味が分からない、現実を直視できない、精霊であるイフですら現状を把握することが出来なかった。
茫然とする二人を一瞥しミユルは思考する。
身体中に広がる痛みに耐えながら思考を止めることを諦めないミユルは自らの能力の可能性を突き詰めていく。
なぜなら、彼女の能力はサツキと近しいモノであると直感が告げていたからだ。けれど……。
繰り返される思考の連鎖が一つの結論へと導いていく。その結論が正しければと……ミユルの思考が一瞬、躊躇する。
「いえ…でも、それが事実なら……そんな」
絶望が自身の心を染め上げていく感覚にミユルは困惑し、自らの行き着いた結論を否定して貰いたい一心で縋るように全てを知っているだろう帝へと視線を向けた。
否定の言葉が欲しかった。
ただ、顔を横に振ってくれるだけで救われるはずだった。そんな一途な希望を帝は哀しげな瞳で彼女を見つめ、そして……。
「気付いたか…その通りだ、ミユル」
何かが自分の中で音を立てて崩れていくのが分かった。身体から力が抜けていくのが分かる。
ぺタンっ。
膝から崩れ落ちるかのように力無くミユルは床に座り込み、その瞳から精気が無情にも抜けていく。
「そんな…」
自らの能力なら助け出すことが出来るかもしれないなどと考えていたのは余りにも安易であったと思い知らされてしまう。
そう自覚した瞬間、心が折れるのを感じた。
勝てるわけがない、救えるわけがない、力無く座り込むミユルの思考は余りの無情さに只、嘆くことしか出来ない。
「…神々の領域だな」
ボソリと呟いたシグルスを精気の失った瞳が見上げる。その横顔は苦悩に満ちていた。
「ええ、そうよ。血脈の力の根源……空間と時を支配する事は現在という時間枠に囚われないということ……あの娘には過去や未来の概念すら存在しない…想像するだけで現実となる」
つまり創造主の力、どれだけの血脈の力を保持しようが叶うはずのないものなのだ。
「…そんな」
イフの震えが止まらず噛み合わない歯が「カチッカチッ」音を鳴らしながら恐怖に打ちひしがれている。
「手が無いわけじゃない……だが」
震えるイフの頭をそっと撫でてりながらシグルスは帝へと視線を向けると、彼も意図を察したのか微かに頷いて答える。
この場で唯一、彼女に対抗できる者は彼以外にはあり得ない。なぜなら、彼もサツキと同じ領域に存在する者であるからだ。
多重世界の成り立ち、それは過去の帝の死……ノーナと呼ばれた存在が帝を殺した事が引き金となっている。
そして今、サツキの意識はノーナに支配されている。その存在に抗える者は同じ創造主である帝しか存在しない。
彼女は愛した世界を滅ぼすためだけに存在する。愛すれば愛するほど、その衝動は激しくなり罪の意識が多くの人格を生み出し自らを苦しめ……さらに破滅を求める存在となる。
破滅と創造は対であり逃れることの不可能な輪廻であり、永遠に繰り返される世界の理なのだ。
「…だからか」
帝の言葉を思い出しシグルスは苦々しい表情を浮かべる。それは彼の発した言葉「…余の命を…与えよう」が全てを物語っていることを理解してしまったからだ。
自らの命を与えることで彼女は満足する。
この多重世界の創造主である帝を失えば世界は破滅する。だが、決して失われるわけではない。
それは、過去の帝の死によって証明されていた。
世界が多重世界に変革したように今とは違う姿であるモノの、この世界の存在は残される。
なぜなら彼女の望みは愛した世界を滅ぼしたいだけであり、彼女にとって世界とは帝を指しているからだ。
彼女にとって帝以外は興味など無い存在なのだ。
「…すまぬな、お主の友を余は守れなかった」
自らの手を胸元に当てながら哀しげにシグルスに問いかける帝の姿にシグルスは返す言葉が見つからず只、拳を握りしめることしか出来ない。
既に帝の意識にシグルスの知るアマネルの人格が絶望的であることは理解していたし理不尽ながらも自分の中で納得も出来た。
僅かにだが今の帝からは清廉の帝と呼ばれた友の想いが感じられる。それだけでもシグルスは救われる思いであった。
「それしかないのか……」
けれど…。絞り出すように呟くシグルスの苦悩に帝は微かに頷きながらサツキへと視線を向ける。
「これが余の宿命なのだ…ノーナの求めるモノは余の魂、それだけがこの世界を救うことが出来る……それだけで、余は帝となったことを誇りに思う」
その瞳は曇り一つ無い清廉に満ちており、それはシグルスの友と同じ瞳であった。
「人格は違うのかもしれんがお前は間違いなく俺の友……清廉の帝アマネス・レイ・ビルタシュルだ」
シグルスの言葉に帝は微かに微笑を浮かべる。
「ありがとう、余を友と呼んでくれて……お主の想いがあれば余はこの世界、この身体を得たことを嬉しく思うぞ……ノーナ」
視線をサツキへと向ける。
二人の会話を聞きながらもその視線は帝だけを見つめ、醜悪な微笑をさらに歪ませていた。
「話は終わったのか?ならその死に様を……妾の愛する者の苦痛に満ちた最後を妾に与えよ……妾の愛したこの世界の破滅を妾に見せるのじゃ……」
サツキの身体が血のような朱色に覆われ、それを包み込むように漆黒の刃が彼女の周囲に顕現する。
圧倒的な圧迫感が周囲を張り詰めさせシグルス達は呻き声一つ出すことすら叶わなかった。
だが……彼女だけは違った。
痛む身体が意識を蝕み気を抜けば意識を失ってしまいそうな状態で彼女、ミユルだけはサツキを見つめ続けていた。
既に身体はミユルの意志に反応することもなく指先一つ動かすことの出来ない状態であるにも拘わらずその瞳は先程までの精気を失せたモノではなく決意に満ちた瞳であった。
彼の……帝の言葉を聞いたから、諦めでなく護るために投げ出す命と知ったからミユルは無謀だと知りながらも帝のために自らの命を賭けたいと強い思いを抱いた。
「猊下ぁぁ!」
声にならない声を振り絞り叫んだ。
けれど……。
グサッ、グサグサグサグサ
「…妾の邪魔をするでない」
サツキの周囲を包み込んでいた幾本もの漆黒の刃がミユルの身体を貫き引き裂いた。
刃から止めどなく流れ出る血の量が床を紅く染め上げていく。それが致死量に及んでいることは誰の目にも明らかだった。
「…ごふぅ!」
多量の血が口から溢れ出す。
口内に広がる苦い鉄の味を感じながら意識が遠のいていく。刃によって床に磔にされ、その瞳は自ら溢れ出る鮮血に埋もれていく。
だが、その視線は帝を見つめ続けていた。
「…げ…いか…」
震える唇がか細い囁き声を紡ぎ上げる。
「…不愉快じゃ」
眉間に皺を寄せながらミユルを一瞥し、サツキは周囲を漂う刃に意識を込めた。
グサッ!
刃が彼女の喉に突き刺さる。
「ヒュー……ヒュー…」
声にならず風切り音が喉から溢れ出す。
その凄惨な光景にイフは視線を逸らし嗚咽を漏らしながら何も出来ない自分の惨めさに止めどなく涙が溢れ落ちる。
イフのその姿にシグルスは無力な自分を呪った。
直ぐ傍で命を失う瞬間まで帝に尽くそうとするミユルの存在に怒りを覚えた。彼女にでは無い。
自分自身にだ。
帝の言葉に諦めようとした。
自分の無力さを帝の慈愛で正当化しようとした。
けれどミユルの姿を見て、想いを感じて、自分は何かが違う、そう感じた。
サツキを帝の前に連れてきたのは彼自身だった。
こんな結果を求めていたわけではない。
「アマネス…悪い、まだ終われねぇわ」
歯を食いしばる。
一歩を踏み出すために……。
彼は両手をサツキに向けながら詠唱を始める。
「…時の流れの本流にて」
サツキの視線がシグルスに向けられた。
「…お主」
漆黒の刃がミユルから解き放たれる。
「…ごふっ」
声なき苦痛が風切り音となり彼女の身体が痙攣した。溢れかえる吐血と這うように広がる血溜まりを横目にシグルスは歯を食いしばり詠唱を続ける。
「全ての事象の源であり不可避なる殺戮者……」
グサッ、グサグサ。
次々とシグルスの身体に刃が突き刺さる。
その刃は身体を蝕むようにゆっくりと、だが確実にシグルスの身体へとその身を食い込ませていく。
「……ぐぅっ!まだだぁ!導かせり時流の根幹、我の前に顕現せよ!アトロポス!」
朦朧とする意識と駆け抜ける激痛に耐えながらシグルスが叫んだ次の瞬間、目映い白い光が周囲を包み込みその光の中で人の姿が形作られていく。
「アマネス…これが俺の悪あがきだ」
口許に悪戯っぽい笑みを浮かべ力無くシグルスは倒れ込んだ。
「し、シグルス?いやぁーーー!」
倒れ込むシグルスの姿に叫ぶイフは現実を直視できずに茫然と床に座り込む。その姿は術者の命の灯火を体現するかの如く徐々にその世界から薄れていくのだった。
失われていく意識の片隅でイフの声が聞こえる。
〔悪ぃなぁ……維持できねぇわ〕
心の中で謝罪しながら彼は意識を手放した。
彼の顕現した存在は彼の命を糧として顕現された。否、彼では命を触媒にするしかなかった。
それだけの存在であり今の状況を変えることの出来る可能性を秘めていたのだ。
その存在の名はアトロポス、時を司り不可避な殺戮者であるその存在は帝やサツキと同じ神々の領域の者であった。
目映い光の中でその存在はシグルスの命を糧としてその身を顕現させていく。
そして帝とサツキを包み込むように世界は光に包まれるのだった。
読んでいただきありがとう御座います
ブクマ、評価ありがとうございます。
こんな、筆の遅い作者の作品を待っていて下さった方々には本当に感謝に堪えません
過去の記憶編、終盤となります
見捨てずに読んで頂けると有り難いです




