表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死後も金かな?魔界生活  作者: 怯熊いろは
2/2

2話 謎の場所で

あ、投稿日早めにし過ぎた…… と後悔する今。


ストックがまだ無いです が、毎日投稿は頑張れば出来そ……う(笑)


とにかく、2話です

「……あの」


意識が戻るとそんな声が聞こえた。女性のものだ。それに声を聞いただけだがなんとなく分かる、美人だと。あ、そんな場合じゃない。

まずは、今の状況を確認しないとーー


・・・え?


目を開けたつもりでも、目が開かない、ヤバイ。失明か?!そんなことで、驚いていると


「あ、なるほど。時酔いですかね。暫くお待ち下さい」


時酔い?何それ。が、何かよくある症状のように聞こえる。深刻な感じでは無かったし、大丈夫な気がする。流石に、完全に安心はしないが。

とにかく、どこかへ駆けていく音が聞こえた。


1人になると、人の声、酒の匂い、視覚を失って聴覚と嗅覚が鋭くなったようで色々感じ始めた。

酒場か?

ファンタジー、そんな場所だったとしたら冒険者やシーカーなどの豪快なイメージが強い。


数分後、あの人が戻ってきた。

色々考え、楽しくなっていたお陰か短く感じる。


「ポーションをかけますね」


ポンッ、とコルクの瓶を開けるような音。

冗談には聞こえない、ポーション?ファンタジー系のゲームを連想させる。

飲ませるイメージが強いが生憎、俺には口が無い。いや、あるかもしれないが自分では分からない。

そんな無駄なことを考えているうちに、頭に雫が垂れたような感覚がした。


落ち着こうと努力すると、焦ったのか時間はあっという間で、すぐにポーショーンらしきものがそっと掛けられ始めた。じっとしてて下さい、と聞こえたので動きを止める。

掛け終わると何も無かったようにすぐ乾く。


ほんの数秒で暗転していた視界が戻る、少しクラクラするが時期に慣れるだろう。


「あ、見えますか〜?」


目の前で手を振られているに気が付き、咄嗟に頷いた。


「あ!良かったです、お薬のことは気にしなくてもいいですよ」


感謝してもし足りないくらいだが、その容姿に唖然とする。

羽、角、ピンクの……髪?!


外国人さんか?どちらにしても、可笑しい。

アニメとかで見る、悪魔に似ている気がした。露出度は低く、よく見る奇抜なものではない。どちらかといえば、どこにでもいる店員のように、こじんまりしている。あ、美人だ。


「何に驚いてるんですか?ハハ」


小悪魔とはこのことだろうか、一々可愛い。手を口に当てながら微笑んでいた。


「あ、新規さんなんですか? 登録をお願いします。」


ぺこりと頭を下げてくれる、人当たりの良さそうだ。美人で性格もいい。


か、完璧……


どこか保護浴が沸く。彼女に反して悪魔のような翼だが、それ以外は天使だ。


と、とにかく!見惚れているうちに忘れていたが、ダンジョンのことだろう。あの特典で飛ばされたのだ。説明も無しに。

どちらにしても、登録はしていないので頷いた。


「こちらのカウンターですよ〜」


笑顔、先程の心配そうな顔ではなく、そういう顔に変わった。


俺は浮き上がる?と同時に身長が縮んでいることに気が付く。1mも無さそうである。

体が気になるが、後にしよう。

そう思いカウンターを探すため、ぐるりと周りを見渡すと、ファンタジー感、そんなものが増した。

亜人とかか?それに、けもみみ、獣、本当に色々居た。怖い。


それにここは、酒場と何かが同一になっているようで、カウンターの後ろの棚には酒が、手前には事務系の物が並んでいた。




何もかもに驚きながら、思いながらあの人が居るカウンターの目の前に行くと、カードが出される。

ーーん?何するの?


ファンタジーによくある展開。置いてかれる系だ。ここで常識を間違えると危ない、そう思い聞くことにした。話せないが。


「……あ、分からないんですか? 手伝いましょうか?」


察してくれたようで心配そうに言われる、首を縦に振る。そうすると、カードを手に握って下さい、と小声で言われた。


コクリと頷く。


言われた通りにすると布に包まれた手の中でカードが光った。

驚く暇もなく、数列が並んだコードのような浮遊物に変わる。


そして、箱のようなものに吸い込まれていった。


「これで完了です! あ、依頼の時刻が丁度今からですね……では!」


有無をいう暇なく、体が光に包まれた。


クロスゴーストかぁーー、そんな驚きのような声が最後に聞こえた。





・・・


気が付いた時から洞窟に座っている。

目の前には見覚えのある半透明のボード。

そこには〝給料倍アイテムを使用しますか?〟というもの、個数の選択はないので重複は出来ないのだろう。


てか!なんでこんな所に居るの!と怒り狂う


ということには成らなかった。非日常的なことが起きすぎて、感覚が麻痺しているのかもしれない。

巻き込まれた時も何も然程(さほど)、驚かなったが。


改めてボードを見ると、中央に出ているものより右下には〝時給2000円〟と、暗めに書いてある。最初に見たダンジョンより高い。てか、かなり高い。日本にいた頃より高い気がしなくもない。これがボーナスとやらなのだろう。


どうせなら……


と思い、アイテムをお試しに使ってみる。〝使用する〟と押した。

〝本当にいいですね?〟と出てきたので、〝了承〟とも押す。



特に変化は無さそうだが、右下のメーターが上がっているのは分かった。

しかし可笑しい。

ーー時給143万3600円

バグなのか?有り得ない。死ぬ前の俺の立場は…… と考えるが、これはズルな気がして申し訳ない。それに気が引ける。


仕方ないか、もうやっちゃったことだし……

そう思うことにした。


そこから離れて、洞窟を見渡す。

ーー何をやればいいのか。


説明された訳でも、説明書がある訳でもない。

ファンタジーなら頭にインプットとかも面白いのだが。


周りはただの洞窟。昔、旅行で見たことしかないが、やはり普通な感じがする。


光は射していないのに明るいのは謎だか不思議と、

ーーファンタジーなら仕方が無い。

と割り切ることが出来た。ここまで素直になれていたら、現実も楽だったな〜と思っていたりもする。


狭い。というのが印象だ。

高い所は5、6メートルのドーム型で、地面は4畳ほどしかないのだ。


本当に何をすればいい。





暇や〜、と考えてたが儲かるならいいのかな…… とさっきと真逆の考えに変わってきた今この頃。


何も無いはずの部屋に足音が聞こえてきた。

複数。数え切れないほど多い。


……あ


壁をノックすれば空洞かどうか分かったかもしれなかったのに、30分ほど無駄にした。と後悔する。


足音がしなくなったので、布の上からだと分かりにくいが人差し指をくの字に曲げて壁を叩いていくことにした。


〝コンコン〟と鳴る。次も、その次も、その又次も。どれも空洞があるような音ではない。


色々な所を叩いているうちに、〝カンカン〟と、少し大きく音が鳴った。


空洞発見!


まぁ、分かった所で何も出来ないのだが。と現実的な問題に。


この力で岩なんて削れない。道具もないから、不可能である。

が、暇なので聞き耳を立てることなら出来ると思い、やり始めた。



5分後

・・・特に無し


10分後

・・・気疲れしてきた


30分後

・・・


1時間後


うぉおぉぉ!精神衛生上、良くない!!


心の中で、そんなことを叫ぶ。

ーーん?遅い……か?


とにかく、聞き耳を立て、はや1時間。精神的に疲れて発狂したくなった。

何も無い。何も無さ過ぎる。


もしや…… 間違い?!


とか、思ったりして。もし心臓が動いていたらバクバクと大きな音で鼓動していただろう。と嫌な方向に考えてしまった。


1時間……半か。30分待とう。


そう決意する。

ま、もう壁からは離れるがな。


俺は目を瞑った。




いやぁ、付箋ですね〜。


どう転ぶのか?!

ーーまぁ、皆さんには見透かされてそうですけどね。アハハ


19時に書き終わった今この頃(¬ω¬)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ