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死後も金かな?魔界生活  作者: 怯熊いろは
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1話 プロローグ

誰でも思い付くような作品を、文章力の低い作者が殴り書きで書いたものです。可笑しな点を見つけたら、感想に……


ここは基盤とか設定とか、説明が多いです。異世界にも行ってない割には長い怠い話なんで、飛ばしても……


「……へ?」

俺は風呂場でそう呟く。自分でも思うがマヌケだ。


今思えば散々な1日だった。 朝から足を吊り、眠気に負けて二度寝をし、起きた時点では既に18時を回っていた。

その後は軽く飯を済ませ風呂に入ったが、そこが人生の分岐点。 少なくとも自分の人生はそこで終わる羽目になった。


感電?

そんな大層なものではない。普通に風呂には入れた。日課だ。入れない方が異常なんじゃないか。しかし、自分が住んでいるアパートはオンボロ。床が軋むなんて普通。


だけどこんなことが起きるなんて想像もしていなかった。

ーー床、そう〝床〟が抜けたのだ。


当然、湯船に浸かっていた俺は落ちる。重力には逆らない。


更に運が悪いことに湯船の横にあったガスタンクも同時に落ちた。結論を言うとーー人生の終わり


しかし、俺はもう一度驚くことになる。


そうだな。一瞬、意識が飛んだと思ったら最初に感じたのは浮遊感?足元が冷たくスースーする感覚。


反射的に下を見る。そこにあるのは、人間の体。しかし、俺には見覚えのある、長い間付き合ってきた体だった。一言で表すなら〝だらしなく泡を吹く裸体〟。言葉ではシュールだが、実際に見るとショック感が半端ない。絶望と羞恥心である。


だが、そこまで心は乱れなかった。何故だ?と考えても何も思いつかない。まぁ、それが俺の頭の限界なのだろう。


今の体、自分を見ても何なのだか分からなかった。見えたのは半透明な布? なんと言ばいいのだろう。 幽霊などの単語も浮かぶが否定も肯定も出来ない。


うちの鏡は年季が入っていて写らないが、その代わりの鏡が棚にある。


なのだが、棚を開けられない。力が入らないのだ。幽霊だとしたら物理的な物に触れられる理由が分からないがこれが事実。声が出ないのに、触れれる。本当になぜだろう。とにもかくにも、力が無いから意味は無いが。


ドアの前からはすぐ離れる。外に出たらどうなる?死ぬ?SNSで拡散?、嫌なイメージが大きい、とにかく外には出たくなかったのだ。


ん?


体を観察していたら違和感に気がつく。

ーー布が、揺らいでる?

そう、布のような半透明のものがヒラヒラと揺れていた。それだけではない、そこから一瞬見た。足のようなもの、とにかく何かがあった。


少し怖いが、(めく)ってみる。これは軽いのか楽に上がる。


お……そういうことか


これは体に布を被った状態なのだろう。

多分、何かの慈悲。右足が潰れている。ガスタンクが落ちていた場所だ。

つまり、酷い体を隠すための布だったのだろう。


俺は深く考ないことにした。現実から逃げることなら慣れている。そういう人間だからな。


そんな時に、頭上が光った。


光が体を包む。一瞬で、だが一瞬だからこそか数秒に感じた。


すぐにその光は無くなる。しかし、目の前に奇妙なものが映った、〝スタート〟という文字。ゲームのようで半透明な枠も見る。ゲームや、ラノベでよくある設定、バックやステータス、メニューを開く時に似たものを感じた。

無駄に豪華なエフェクトが掛かっている、

ーーどうなってんだこれ?


そんなツッコミをしつつも、触れる。


ピー!

と、少しうるさい音にビビった。体が(すく)むが、〝Now Loading〟という文字が表示されたので暫く眺めることにした。


ピコン♪

数秒すると、中央の辺りに〝1%〟と出る。目安だろう。時間の方が分かり易いが。ハハハ


なぜ何もしないか? 答えは1つ。 疑うとかなんとかしていたら、この状況が続き、悪循環になる気がするからだ。疑った方がいいかもしれないが、既に非現実的なことが起きている。自分の中の基準など意味を持たない。それに、やることがない。


夢なのかもだし、深く考たくないという自分の弱さの結果がこの考だった。


開始、5分後


カウンターと呼ぶことにした〝%〟の表記。

まだ、2%。先が思いやられる。



開始、30分後


やっと、10%を超た。数えてみたが、それぞれ上がる時間は若干違うようだ。ネットの回線が悪いような。そんな感じがする。


やることがなくなっていた。



開始、1時間後


やっと2割。 テレビの電源を付けようと精一杯押したら付いた。


チャンネルは変えたくない、疲れる。



開始、5時間後


深夜帯で某テレビ局は放送しなくなった。


しかし、98%を回ったカウンターを眺めながらワクワクする。


99%


よし!

心の中でそう呟きながら、意識が薄れていった……





目を開ける。いつの間に目を瞑ったのかは分からないが、どうやら意識が飛んでいたようだ。


ん?



目の前にあったはずの、半透明の枠の中には4つの選択肢、〝ショップ〟〝ダンジョン〟〝バック〟〝強化〟が追加されていた。


ゲームじゃん。


そう思ってしまう。子供の頃に1度は夢を見たことがあること。〝ゲームの世界に入りたい〟まさか叶う日が来るとは思っていなかったが……


まぁ、触れてないので定かではないし、夢なのかもしれないから叶ったと断言は出来ないが。


ということで、バックを押す。ダンジョンは嫌な予感がしたので最後にだ。


〝なし〟と中央に出る。右下には〝0/50〟という表記、左下に〝戻る〟とある、右下のは入る数だろう。戻るとはさっきのメニューが映るのはずだ。


やることも無さそうなので〝戻る〟を押してみると案の定、戻った。


その後、強化には様々な部分の強化が、ショップには食料や武器が。


うん、魔法は無いみたい。そこは残念。


そしてダンジョンと押してみると、ゲームに似ていて、突入出来るダンジョンを決めれる形式だった。しかし、違和感を感じた。〝時給300トラ〟など出ているのだ、仕事か?。

トラはショップでも表記されており、どうやら金の単位のなのだろう。

それに、強化にも金が必要…… 世の中金が全てというのは案外、死後も同じなのかもしれない。


まぁ、それらを踏まてしばらく考てみたが、良い案は思い付かなかった。


敢ていうならば、今までの貯金を金に変換出来るかも…… という安易なものである。


通帳は棚の中、財布は……鞄にあるはず。

ーー外に出ようかな


家に引き篭るのもいいかもしれないが、先は見ている。ダンジョン?なにそれ、怖い。 だったら外の方が良い気がした。

けれど、日光は何故だか怖かった。本能とでも言うのだろうか?

幽霊からかもしれない、日が沈むまで後1時間と少し、金を集めれるか試してみようと思った。


……あ


ヤバイ、ドアが開かない。流石に隙間も通れない。冬だから窓も開けていない。

オワタ。 死体が見つかるまで待とう。


翌日(2日目)


経過ボーナスとやらを貰った。ゲームっぽさが増してきた。

しかし、〝給料2倍〟というアイテム、使ない、金が欲しい。そんな切実な願いをしながら、テレビを見ていた。

うん、飽きる。給料2倍になってもいいんだ…… と当たり前なことも考える。

誰がこんなシステムを作ったのかとも思うが、それを言うならば現実も同じ、何故生きているのか?と言われても答えられないように、それらしい答えは導けなかった。



3日目


通報というか、救急車が来る気配はない。死体は冬だから腐りにくいのだろう。そういば、この体は睡眠が要らないようで暇な時間が増ていく。

経過ボーナスは、また〝給料2倍〟



1週間後


夕方、ようやく救急車が来た、隣の住民が異臭で気が付いたらしい。遅かったというのが正直な所だ。昨日までは毎日〝給料2倍〟だったのだが、本日は〝給料4倍〟とやらが貰えた、何となく嬉しいがダンジョンに潜るのはいつになるのだろう……まぁ、強くならない限り潜りたくない。



アパートのドアが開けられた際に、閉められないようにすぐに出た。ここのドアは日光と反対にある、だからか少しキツイが耐えられた。予感はしていたが、日光に当たると死ぬかもしれない、という曖昧なはずだったものが現実的なものに感じられる。

テレビの光は大丈夫なんだけどな。


慎重に影を渡り歩くこと数時間、日が沈んでくる。自ずと歩ける範囲も広がる。お金を探し始めた。まぁ、行く場所は決まっている、自動販売機だ。実を言うと、〝0トラ〟とある場所を押すと、〝両替〟と出た、10円が1トラらしい。世知辛い。死亡届けが出て銀行は使ないだろうな。


愚痴を零しつつ自販機を見つける。下に100円があり手を伸ばすと拾えた。なんかな、モチベが上がらない。両替は最後にする。


パチンコ店に入ろうと思ったが明る過ぎると駄目らしい、体が焼けるかと思った。


ちなみに、お釣りが出る場所は開けられない、リモコンなら体重を掛けられたが横には難しい。


2つ目の自販機では浮浪者らしきおじさんが手を伸ばしていた、ここは飛ばす。



数時間後


100箇所以上も回ったが合計では3000円を超えるかどうか、1回だけ500円玉を見つけたが、奇跡だったようだ。100円も2回しかなかった。


酔っ払いを遠目に見ながら、不用意に自分の姿が気になったので鏡、それか代わりになるものを探した。


映るかどうかは分からないが。


道を歩いていると、ゴミ捨て場に銀食器があった。見るが、映らない、電灯があるから反射するはずだが映らない。何故だろう。やはり、そっち系、幽霊とかなのかもしれない。そう思った。


ちなみにお金はバックに入っている、200円以上で入れられるようだった。流石に自分のお金しか入れられないだろう、判断基準は知らないが、200円超えた辺りに〝収納しますか?〟というものが出てきたのだ。ちなみに、これは1種類を1つと判断するようで、残り49種類の物が収容出来るようだ。


お金集めも疲れてくる、今の体は疲れないが精神的に。

ーー両替するか


そういう結論に至った。この場でする。お金の辺りを押すと、バックにある金を選択出来た。3000円を変ることにする。どうやら、一度バックにお金を入れてしまば200円以下になっても関係がないようなのだ。


〝3000円 → 300トラ〟


そう表示された。ーーよし、何に使おう

ということで、問題の力を上げることにする。


……ん?


強化出来るのは


・腕力 Lv1

・握力 Lv1

・脚力 Lv1

・回復力 Lv1

・持久力 Lv1

・瞬発力 Lv1

・記憶力 Lv1

・応用力 Lv1

・生命力 Lv1……


多いわ!

初めて見た時も驚いたが、2度目でも数の多さに圧倒される。世の中金が全てとも言うが、死んでもか……命は買ないだろうが。


ちなみに、それぞれを見ると、値段は一定で〝Lv1 → Lv2、必要トラ 50〟とある。

うん、それに割高だな。


ここは、腕力と握力、それに耐久力と防御力、それに忍耐力というものがあったのでそれも強化した。脚力は必要がないかもしれない、浮遊しているのだから浮遊力か?とにかく、今の速さで大丈夫である。


ログとやらも追加されたようで、画面?の右上に表示される。


〝腕力 Lv1 → Lv2〟

〝50トラ使用されました。残高 250〟

〝握力 Lv1 → Lv2〟

〝50トラ使用されました。残高 200〟

〝耐久力 Lv1 → Lv2〟

〝50トラ使用されました。残高 150〟

〝防御力 Lv1 → Lv2〟

〝50トラ使用されました。残高 100〟

〝忍耐力 Lv1 → Lv2〟

〝50トラ使用されました。残高 50〟


こう書かれている、ページを移動した際には更新されなかった。


今度はショップ。 スクロールしながら眺めるが、よく分からない物も多かった。残した50トラは次回に使うとしよう。


あぁ、ちなみに次のレベルアップには75トラ必要らしい。世知辛いよ。本当に。


家には帰えらない、どうせ片付けられるまで1週間もないだろう。


拠点探し…… 良い場所はあるか?ーーないな。


両親の家は遠いし、上京してからは色々あり、年賀状を送る相手もここには居なかった。つまり、住所知らん。夜しか歩けないのだから探すのも大変だ。


やること、ダンジョンしかないのだろうか。戦闘とかは嫌である。強くない。


やっぱり拠点を探そう。どこがいいのか。条件は鍵が空いていて、日光が当たらない、安全な場所。

ーーうん、色々ある


例ば、橋の下もOKだろう。絶対嫌だが。


どうせなら、時間を潰せる場所がいい。それに、人からは見ないということは証明されたから選択肢は多い。


今の所、思い付いているのは病院だろうか。


そう思った矢先だった。


ピコン♪

聞き慣れた音、画面を覗くと〝経過ボーナス〟と表示され、〝給料8倍〟とあった。

もうなんなのだろう。金を貰ないのは勿論だと思うが、給料はアイテムで増えていい、というダンジョンの経営が少し心配になった。まだ、同じ存在などには出会ってないことから、今の状態になるのは少ない事例だと予想は出来る。

だとしても全員に配ってたら赤字だ、普通。なのに大丈夫ということは初見トラップが多いのかもしれない。だからまだ踏み出せずに居た。


そして、〝受け取る〟というボタンを押すと、今までに無かったものが表示される、〝経過ボーナス終了、ダンジョンに入って下さい、強化しないと日に当たり死にますよ〟


うん、ダンジョンに入ってもらう為のシステムだったようだ。それに日光で死ぬんだな。怖い。


もういいや、と思い近くの橋の下に入った。


ダンジョンに入るか悩む所だが、明日の経過ボーナスがあるかもしれないと考る。ゲームとかの裏技で良くある気がしなくもない。それを狙う。

やる事も、今考えればでは無いからな。


あ、ズバリ〝金〟と〝武器〟だ。

ダンジョンには戦闘のイメージしかない、何かの道具があれば嬉しい。葬式?そういうのは嫌なんだよ。辛い。


ということで、橋から離れた。



そして分かった事は、光に対抗できるようになったことである。パチンコ屋も大丈夫だ。自動ドアだから入れなかったが。今はそんなことをしている暇はないのだし関係は無かった。


後、3時間程で日は登る。力は大きく上がっているから10kgまでなら持てそうだ。弱い?まぁ、元よりはそうだが大分進歩したのだ。



3時間後


盗む気にはなれなかったので、林にあった硬い棒を数本と600円をゲットした。ゲーム感が半端ない。


あ、600円は両替する。日光は駄目なようだ。日が落ちるまで待とう。


〝600円 → 60トラ、残高 110トラ〟


今のところは買わない。貯金をして悪いことは無いはずだ。



のんびりと夜まで待ち、散策に行き、200円をゲットした。空飛べればな〜、とか思ったりする。何故だか5m程で急に力が抜けるのだ。不思議である。


しかし、それは急に訪れた〝経過ボーナス〟見慣れた物だが〝応援ダンジョン〟とも出た。予想通り、特別なのかもしれない、そう思った矢先に視界が暗転した。


〝Welcome〟


そんな文字が見えた気がした。

まだまだですね(笑)


次からやっと異世界ですよ。次話からは、文字数減ります(´・ω・`)

通学中に書いています。


あわよくば、ランキングに乗りたいものです。エッセイでは週間に載りましたが。

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