41「新しい世界」
「さあやってまいりました第一回描写力コンテスト」
前回。綺麗に終わったな。
「鍵カッコが」
こまけえことはいいんだよ。
2000文字ルールが悪いわけだしぃ。
「まあルールですので」
さて、前回の続きだが。
「新しい世界へ行くんでしたよねえ」
ああ、で、その世界なんだが。
「はい」
カードゲームの世界ってことにしようと思う。
「これまた斬新な! 設定は練ってあるんですか?」
全然。
「はあ」
まあ、そう呆れるなって。
とりあえずそうだな。HPは100だとして。
「そういう描写はストーリーの中でしてください」
分かったよお。続けるぞ。
――アダム視点。
「ここは……どこだ?」
私はとある建物の中で目を覚ました。
「起きた?」
声がするほうへ視線を逸らす。
そこには10歳ほどの女の子がいる。
綺麗な茶髪で髪の下は若干カールしている。
ピンクのドレス姿の綺麗な女の子だ。
若干イブに似ている気がする。
「貴方は?」
「あら? ホープから聞いてないの?」
そういえばホープが新しい世界でなんたらかんたらって言ってたな。
ここがその新しい世界か。
この子は何だ? ホープのことを知っているってことは。
「貴方は神の下僕?」
「当ったりぃ。察しがいいわね」
女の子は勝ち誇ったような笑顔でそう言い放った。
何だろ。この子の笑顔を見ているとドキっとしてしまう。
これって恋なんだろうか?
「ダメだよ」
急に女の子が声を発した。
「私には貴方の心の中、丸見えなんだから。貴方の下心も丸見えよ」
まじでか。
よし! 出来るだけ考えないようにしよう。
「それでいい。貴方が結ばれるべき存在はイブなんだから」
まあイブのことはいいとして、それよりも
「この世界は一体?」
「もっともな質問ね」
少女は説明する。
この世界ではカードゲームが主に流行っていて、僕がイブに会うための条件は、この世界でトップのカードゲームプレイヤーになることだと言う。
カードゲームかあ。
しかし、少女はまた言う。
この世界は神の作りたての世界でカードゲームが流行っているというのも最近だ。
ただ、それでも廃人の力は恐ろしく。数日で攻撃力50を持つ最強カードを所持しているものもいるという。ただ今の私には攻撃力50がどれほど強いのかよくわからなかった。
「とりあえず、貴方はまだカードを一枚も持ってないわね」
「そうですね」
「ここにはガシャがあるわ。それを貴方は40回ほど回すことが出来るわ」
少女はさらに説明する。
HPは100ポイントと決まっていて、今のところ。強さはモンスターの数値によって決まっているという。しかし、いづれ神の手によって新たな種類。いわゆる効果を持つカードや特殊なカードも作られるという。今はそういったカードはまだないらしい。
とりあえずガシャを回すか。
私はガシャを少女に言われた通りの数ほど回した。
ここまで書いといてあれだが。
「どうしたんです?」
やっぱカードゲームでやるという設定は
「ありですよね?」
グッ、どうしてもやらないとダメ?
「貴方から言い出したんじゃないですか。そう言った以上、そういった世界を描写する責任はあるかと思います」
分かったよ。続けて描写してみる。
――アダム視点。
ガシャを40回ほど回した。
出てくるカードは最高で攻守10最低で攻守6ほどのカードだった。
「まあ、普通っといったとこかしら」
「で、これで何を頑張ればいいんですか」
「次はあそこ」
少女が指さした方向にはゲーセンの機械みたいな台があり、その第には丸い窪みに石が埋まっていた。
「そこに手を重ねてみて」
少女は石を指差す。
私は少女の言われた通りにした。
「何だ? これは……」
その石に触れた途端。頭の中に情報が流れ込んできた。
「今、貴方が見ているのがメニュー画面」
少女が説明してくれたメニュー画面には次の項目があった。
スタンダード。
ユーザバトル。
オスフィアトル。
ランキング。
この四つか。
とりあえず。一から順に少女に聞いてみた。
スタンダードはいわゆる、デッキを強化するための機能らしい。
これでNPCと呼ばれる相手と戦って、勝った暁にはガシャ券が一枚貰えるという。
ユーザバトルは文字通り。ユーザー同士で争うバトルだ。
これでも勝てばガシャを回す権利を獲得出来る。
オスフィアトルとはどうやらこの世界の町の名前で、そこにカードゲームプレイヤー同士が集まって情報を交換しあってるらしい。
ランキングはユーザバトルで勝った分だけ、反映されていて勝てば2ポイント上がるが、負ければ1ポイント減るという。ちなみに0ポイントのユーザーは負けても減らない。
概ねこんな感じだろうか。
「さて、早速スタンダードで「その前に」
私は少女の言葉を遮った。
「どうしたの?」
「いや、オスフィアトルが気になってね」
この世界の街や人々の様子が気になるのだ。
「仕方ないわね」
少女は呆れた様子だったが、私の望みを承諾してくれた。
描写終了。残り30文字。ラビット綺麗な挨拶よろしくう!
「皆さん、次もよろしくお願いします




