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そして、あたしの答え

 あれから三日たった後の七曜魔導学院校門前。予告通り、あいつは現れた。三日間まともに作戦を立てられたかと聞かれたら、「うん」とは言えない。

 でも自分自身で答えを絶対にだす! そう決めたんだもん!


「――よぉ、覚悟は決めたかって……こりゃ一体どういう事だ?」


 あたしの体を借りた状態で、予告通りシステムはあたし達の目の前に現れる。

 そう、あたし達ということは――


「……アレクサンドロ=ドゥルガー。やはりそこらの凡愚共とは違う考えを持つか。しかしその道もまた、愚かとしか言いようがないがな」

「ほう。流石はこの世界を管理する神、といったところか。すべてお見通しとでも言いたいようだな」

「お前なら軍事力に転換してもおかしくはないと設定してあるはずだが……あの少女と出会う事で何らかのバグが発生したとでも言うのか……?」

「何を呟いているのかね? 私は元々おかしくなどないが?」


 前回と少し違って苦々しい顔をするシステムとは対照的に、アレク先生は余裕たっぷりといった表情を浮かべている。システムの予定としては、あたしだけがすんなりと出てきてことを済ませられると思っていたみたい。

 だけど実際校門前にいるのはあたし一人じゃない。学校の先輩、友達、そして皆がいる。

 システムは皆を一瞥した後に、他の誰にでもないに対して問いを投げかける。


「……さて、説明してもらおうか。西条薫。お前は何を求める気だ?」


 あたしが何を? そんなのとっくに決まっている。


「――あたし、今のままでいたい!」


 あたしは素直に、自分の気持ちをシステムに伝えた。ありのままに、今のままでいたい。例えそれが神様の間違えだったとしても、あたしはあたしのままでいたい。


「……あのなー、話を聞いていなかったのか? このままだと世界が――」

「あたしの力が世界を動かすのなら、あたしの力で世界をよくすることだってできるはずでしょ!」

「それは違うんだ、事は複雑で――」

「だから!」


 あたしは一歩前に出て、システムと真っ直ぐに、過去の自分と真っ直ぐに向き合う。


「あんたが決めた事なんて覆す! あたしが今からそれを証明してみせる!」

「……本当に、面白いよ。お前は」


 目の前に立っている過去の自分は、まるで自分自身を懐かしむようにしながら、参ったといったそぶりを見せる。

 そしてその素振りもすぐに厳しいものとなり、あたしに対して鋭い視線が向けられる。


「……だが世界の管理者として、仕事はさせてもらう。抗えるものなら、抗ってみせろ!」


 そういうとシステムは目の前に球体を生成すると球体を中心に空間を捻じ曲げ、別世界へとあたしを引きずりこもうとする。


「なっ――」


 【光速ソニック】=【消失バニシング】でも逃げられない!?


「心配するな。事が全て終われば元の世界に戻してやる」


 システムは案ずるなって言っているけど、そんなの聞いていないんですけど!?


「薫さん!」

「ルヴィ!」


 あたしを助けようとルヴィが手を差し伸べる。だけど、あと一歩のところで届かない。


「薫さぁーん!!」


 あたしとシステムは一対一で、その空間内へと引きずりこまれることになった。

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