嘘つきの赤
情熱的で妖艶な赤
赤ー。
鮮やかな赤、明るい赤、暗い赤、
様々な赤があってそれぞれ意味がある。
だけど私が共にあるのはー
<嘘つきの赤>
真っ赤なネイルに、ワインレッドのドレス
自慢の黒く長い髪を整えて、
一番最後に自分を見つめながら、
少し大人しい赤いルージュをひく。
ねぇ、これが私、今日もキレイね。
鏡の私に語りかけて外へでる。
真っ暗な街の中、私のそれに群がる人々に
私はその度嘘をつく。
好きよ、愛してるわ、ずっとそばにいるわー
この身が満たされることはないけれど
それは私を嘘つきにしていく。
それでも辞めるわけでもなく今日も身に纏い呟くのは嘘。
最高に妖艶に、艶かしく口からでていく。
ねぇ、愛しているわー
みたされることもない嘘を
同じそれを纏う満月が嘲笑う。
あぁ、お前はいつでも欠けている
私のように満ちることは永遠にないのだと、、、
赤は良く情熱的で明るいイメージだと思うけど、
黒のなかにある赤は妖艶なイメージがあるんです。
私の中の話しなんですけどね。