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プロローグ

20XX年、世は植物に支配された。と、言うよりも人間が飼っているだけだが。最近植物を " 飼う " 人が増えた。何故かって?そりゃあ誰かが流したデマみたいな情報のせいだ。


普通のSNSアカウントだった育ててる植物について語ったり咲いた花の自慢など。そんなのを投稿してるアカウントの投稿主が突如ある投稿をした。


『昨日会社から帰ってきて疲れながら花に喋ってハグして寝て起きたら疲れ取れてるんだけど?!』


そんな投稿が話題になった。文と共にあるのは2枚の画像。1つは1日前の花の画像。そして2つ目は明らかに育ってる花の画像。茎の部分が伸びてるし花の大きさも格段に上がっている。次々にその投稿が人々の目に止まり、メディアも政府もが注目した。そして国が植物を飼うことを推奨したのだ。


最初は誰もが馬鹿らしく思っていた。が、植物を飼った人の病気が治ったとか肥満が解消したとか、信じ難いことが起こってから皆、飼うようになった。


【花は、草は、植物は食べてくれる。疲れを】


誰かが言ったその言葉を皆が信じて飼っている。しかも今までなかった植物が多く出現し、品種改良などでも沢山増えた。そちらの方が既存のよりも人気で。自然には似合いそうにない形や色や大きさや。けど人々の目には甘い菓子の口のようで。


現代はペットよりも植物を。植物より面倒なペットはいらない。そんな情報も広まって。世界を染めて。植物は水を時折やるだけ。植物は光を浴びせるだけ。そして時々本音を曝すこと。そうすれば植物は育ち、人々に懐く。なんてペットよりも楽なことか。誰しもがそう思って飼い続ける。誰しもが感謝する。

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