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おとぎばなし ― ゆらぐ噺 ―  作者: ぽすしち
 ゆらぎ やむ

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53/53

無事 戻れる

このはなしは ここまでとなります


 脅しではないことはわかっている。今のこの考えだって伝わっているのだろう。



 こいつらは、人ではない、と再度思ったとき、しゅい、と顔の前にそれが振り落とされた。


「 ―― 覚えておけ。わたしは、みかけによらず、気が短い男だ」


「――・・・・・」


「落ち着けサモン。それじゃあギョウトクも、―― 謝ろうにも頭が下げられねえ」

 ぶっとい刀はしまっておけ、というひどくしわがれた声に、ようやく坊主は両手をついて、頭をさげた。


「まあ、ウワサ、だ。噂。 あ、そうそう。おまえ、戻ったらちゃんと、『噂』、訂正しておけよ。わしに謝りにきても、―― 無事、戻れるってな」


 とたん、ひれ伏した坊主の顔からいきなり血が滴り落ちる。


 押さえた坊主は顔を上げて、薄布のむこうを見据えた。



「ほお。せっかくの男前に、ひでえことすんなあ。カマイタチは役神えきがみのくせに、手が早くていけねえ。でも、―― しかたねえか。 あいつらも、妖物みてえなもんだからなあ・・・」


 ふありと、薄布が一際ゆれると、音もなくそれがむこうから這い出した。



 のたりとうねる太く長い胴は、ギョウトクをぐるりと囲んでも、まだ布のぬこうに体を残しているようだ。

 鈍く光った鱗で覆われた体の、ちいさな頭がぐうと持ちあがりこちらを見おろす。

 

 生臭く荒い息をもらす、 『 おのれと同じ顔 』 が、しゃべった。


「 ―― 妖物じゃあ、しかたねえよなあ? そういうことだよ なあ、 ギョウトク?」


 自分と同じ笑い声が降る中、坊主はただ、頭を下げ続けた。







                    ―― ゆらぎて さて 

                              つぎなるは ―― 




いやなはなしに、最後までおつきあいくださった方、目をとめてくださったかた、ありがとうございます! 先は、すこしは明るいはずです・・・

 よろしければこりずにおつきあいください。。。


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― 新着の感想 ―
[一言] そんないやな話じゃないです、ぜんぜんOKです。復讐の残虐描写がよかった。スカッとした。チャンバラシーンもっとあると良い。
2023/06/16 22:20 退会済み
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