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おとぎばなし ― ゆらぐ噺 ―  作者: ぽすしち
 とお

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44/53

人を喰う宮

ひどい場面はひとまずおわりです


 かすんでゆれる視界に、床に捨てられ動かないリンがいるのに、どうすることも、できなかった。



 

 「 ―― みの ほど  しらずめ 」


 ぜえぜえと息を切らせるほど、シュンカを踏みつけた男が、一度足を止め、さらに憎しみを溢れさせる。


「この犬もそうだ!!――あの、だらしがない男が拾ってきた汚い犬が、天宮に住むことを簡単に許され、わがもの顔であちこちうろつくなどと、めざわりだ! おまえも!この犬も!とっとと天宮を去ればよいものを、図々しくいすわりおって!いなくなれ! ええい、いっそのこと、コウセンとともに、この死の宮で消えてなくなれい!」



 身体も動かせないシュンカの口が、「し、の・・・」とそれをなぞった。



「そうよ!この四の宮、なにゆえ従者がおらぬか知っておるか? ここはな、昔から『天の墓場』とよばれているのだ。下界でひどい罪を犯した人間はここに連れて来られ、二度とこの世には戻れなくされるという。 どういうことか、わかるか? ―― いいか、よく聞けよ。 なんでもここはな、この宮が、―― 人を、喰うらしいぞ 」




             「ほお。どうやって?」



「こ!?・・・コウセン、様・・」

                 

              


          音も気配もなく、四の宮の住人が現れた。






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