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おとぎばなし ― ゆらぐ噺 ―  作者: ぽすしち
 とお

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43/53

弱まり消える

暴力行為、残虐行為つづきます。ご注意を


 リンに当てられている右の手は、はっきりと、ひかりをだしている。


「・・・・・そうなのか?本当に、その犬を、助けられるというのか?」

 カイのほかの男たちも、いつの間にか取り囲むように集まり、シュンカの手を恐れるように見ている。



 膝の上、手を当てた子犬の喉が、風をもらすような音をだし、開いた場所から血をあわ立たせている。

 

 腹が上下する力が、あきらかに弱っている。

 

 それでも、まだ、  あたたかい。




         もう  やるな


         

 最後の力をふりしぼり、自分を守ってくれた父親の言葉。 

            


   命をかけ―――。

  

       とうさん  かあさん  里のひとたち 






「―――――――」

 手の光が、弱まり消えた。

 リンの、弱く熱い息が、そこにかかる。




 消えた、とつぶやいた男たちが、息をつく。


「――なんだ、おどろかすなよ。まるで本当に出来るみたいに見えたな。これではさすがのスザク様も騙されるだろう。そうかそうか。―――だが、よくよく考えれば、おまえにそんな『力』があるわけが、ないな」

 くつくつと笑うカイは、放心したようなシュンカの膝上から、リンを奪い上げた。


「本当にそんな力があったなら、この犬のように死に掛けたおのれの父親も、助けられただろうになあ?どちらも、助けられ なっ !!」

 何も考えずに、シュンカは相手の腹に身体をあてて、床へ倒した。


 リンを奪い返そうとしたところで、まわりにいた他の男たちに押さえ込まれてしまい、床に押し付けられた身体を、頭に血が昇ったカイに何度も踏みつけられる。



 痛くて苦しくて口の中で血がひろまった。



・・・ひどいはなしです・・・申し訳ない

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