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21. 知識

 図書室に行くようになってすぐ魔法の本を探して読んだ。


 初級魔法は火をつけることや水を出すことを、なんだか難しく書いてあった。


 中級魔法の本にも目をむけたが、それも大体レベル20前後の魔法で、初級魔法と似たような内容だ。


 上級魔法の本はなく、ちょっとがっかり。


 中級魔法の最後のページに『魔法は自身の想像力の力を最大限に活かすこと』と書いてあり呆れた。


 これならチェリーに聞く方がよさそうだ。


「はい。 わたくしチェリーは、優秀です」


 チェリーが嬉しそうに答えていた。


 国周辺の地図も見つけだす。


 大陸は、三つの国に別れている。

 この国はピアンタ王国。

 あとラメール王国とセルバ王国。


 地図によると、この大陸のいちばん東の端が、今いるリエール領だ。



 国の簡単な説明と特産品についての本も見つけた。


 ピアンタ王国は、大陸の中で東に位置する国。

 領土の周りの海が崖と深い森で覆われているため、港がもてない。

 三国の中でも薬草が豊富に採れる温暖な国。

 王都には森の奥にダンジョンがあり、その周辺の薬草は魔力を豊富に含んでいて、上質な薬草が採取できる。


 森には鹿や猪。

 ダンジョン周辺には、角ウサギやハニービーなどの比較的簡単に獲れる獲物から、シルバーウルフやホワイトベアーなど、三国の中でも多種多様。


 さすがに自国の内容は詳しく書いてあった。


 この領地。

 リエール領のことも載っている。


 この国、ピアンタ王国で唯一、普通の獣しかいない領地。

 魔物の貴重な素材は獲れない代わりに、安全に狩りが楽しめる長閑な領地だそうだ。


 ラメール王国。

 この国は大陸の中で、南に位置する国。

 魔道具作りが盛んな練金術の国。

 二国に挟まれた国のため、他の国のモノが集まりやすく錬金術による魔道具の恩恵もあり、経済が発展している。

 港も存在し海産物も豊富。


 セルバ王国。

 この国は大陸の中で、北に位置する国。

 大陸で唯一ダンジョンがなく、遺跡の樹海がある国。

 遺跡の中から今は失われた魔道具が多数発見されていて、使い方のわからないモノも多い。

 薬草が少なくポーションが不足しがち。

 海辺は穏やかで港もあり、水鳥の生息域。

 

 他に、三国の特産品についても載っていた。


 ピアンタ王国は、薬草が特級品。

 この国でしか育たない薬草も多数あるため、それらから作る薬やポーションは品質が良く貴重品。


 ラメール王国は、生活を豊かにする便利な魔道具と海産物や果物が豊富。


 セルバ王国は、水鳥の恩恵で良質な羽毛が採れる。

 魔力の多い薬草は少ないが、ハーブを栽培している。

 畜産が盛ん。



 通貨についても載っていた。


 大陸の通貨は、三国共通。

 片面は金額の表示で、三国共通の柄。

 もう片面が、製造した国の紋章になっている。


 金額の小さい順に、六種類。


 鉄貨は、十枚で 銅貨一枚。

 銅貨は、十枚で 銀貨一枚。

 銀貨は、十枚で 大銀貨一枚。

 大銀貨は、十枚で 金貨一枚。

 金貨は、百枚で 白金貨 一枚。


 鉄貨、銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、白金貨。


 三国どこでも捕れる、角ウサギの串焼きの値段。

 屋台で一本、銅貨一枚。

 これが三国共通の価格らしい。


 まだ自分でお金を使わないのでピンとこないが、覚えておこう。


 三国の言葉についても、アクセントや言い回しの違いはあるが、共通に近いと書いてあった。


 これは冒険者をして、他国に行くとき助かるよ。



 冒険者になって、わたしにもできそうな危険の少ない簡単な仕事。

 それは……薬草採取、だな。


 まずは、薬草の知識を付けよう!

 薬草の本を片っ端から読むことにした。



 就寝前、マークに薬草ハンターになろうと思うと告げる。


「妥当だな。でも獲物は捌けるようになっておかないとダメだぞ」


 なんですとー!

 

 冒険者には誰でもなれるが、ランクを上げるには、いくつか軽く条件があるそうだ。


 別にわたしはランクを上げる気はないのだけど……


「六歳までには冒険者ランクアップの最低条件。獲物を三種類、捌けるようになることだな」


 捌けるように……だと。

 簡単に告げられた。


 三種の獲物を捌けること。


 一つは鳥類。

 ウコッコなど、これはどこにでもいる鳥。

 もう一つは小型の獲物。

 角ウサギなど、これも角があるだけでウサミミとそう変わらないらしい。

 最後が問題で中型の獲物。

 猪やシルバーウルフなど、小型のブータンぐらいは捌けるようにならないとダメなようだが、わたしはそんなに昇級する気はないし、大丈夫かな?っと思ったんだけど……


 捌けると全部獲物を持って帰れないとき、良い部位だけを持って帰れるし、わたしの生存率も上がるので、これは絶対条件。

 強制的に教わることになった。



 ちょっと……いや、だいぶ、いや……


 めっちゃ……こわい……し。


 やだけど……でも、言えない……な。






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