13. レベル 3
今のわたしは、レベル 3 。
あれからチェリーにいろいろなことを聞いてわかったのは、『チェリー』と頭の中で呼びかけるとスキルが作動し、声にださなくても思考が伝わること。
名前を呼びかけるまでは、わたしの思考が伝わりにくい? ようなのでプライバシーはぎりぎり守られているのかな? どうかな?
はい。
もうチェリーとは、一心同体ですね。
妥協も必要だと、わたしの『大人の思考』がうったえています。
フゥー
チェリーいわく魔法は使えば馴染んできて、レベル50まではどんどん上がる? ので、毎日使うことを推奨される。
そんなにすぐに使いこなせるとは、思えないけど……
肝心の魔法の使い方も特別な呪文はなく、イメージが大切で、そのために言葉を声にだしたり呪文のように唱えて魔法を使う人、単語だけ発する人など多種多様。
恥ずかしかったら無言でも、イメージができていれば大丈夫とチェリーが告げる。
とってーもわかりやすい、すっばらしーいアドバイスをしてくれた。
はぁ〜 教会と 一緒だね。
やっぱり 一度、図書室で魔法の本を読んでみたいな。
まあ、わからないことはチェリーにその都度聞いてくれといわれたので、遠慮なく聞くことにする。
チェリーに呼びかけたり質問に答えてもらうのに回数制限はなく、いつ聞いてもよいのでこれは便利だと思う。
それに検索機能のようなモノもあるから、これから冒険者になるわたしには強い味方だ。
教会でしか調べられなかったスキルボードの数値もスマッホ(チェリー)を更新したことで、自分で見えるようになったし、もう教会に行ってスキルを確認する必要がなくなった。
さぁ、まずはマークにチェリーのことを、どこまで話すか?
チェリーに相談したら、わたしの頭の中のこと(スキル)だから、伝えなくてもいいんじゃないかと返答される。
そんなことよりもまず、わたしのレベルを上げてチェリーも魔法もうまく使いこなせるようになること。
それからマークに教えても遅くないだろうといわれ、そうかな? っと思ったのでチェリーのことは内緒にしておくことにした。
チェリーはなにげに、すごい!
自分のまわりの検索もそうだし、みんなと違うスキルなどの不安な心の相談もできる。
チェリーのおかげで自分のスキルレベルが確認できるようになったけど、自分のスキルボードが見れる人は珍しいので、これも他の人には内緒にするように忠告されたけど……
これだけは、マークに教えようと思っている。
マークはわたしのスキルレベルが、50だと思っているはず。
ホントは今、レベル3だと伝えないとね。
普通に考えてたら魔法も使ったことがないのに、国の宮廷魔法使いよりレベルが高いはずがない。
あのときは驚きすぎてたから……
ではまぁ、一度。
チェリーに教えてもらった、スキルの確認をしようかな。
「ステース オープン」
と、いうらしい。
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名前 パール
レベル Lv: 3 (50)
前世の記憶 チェリー(スマッホ)保持者
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これからは、見放題だ!
朝、マークに朝食のあと少し時間をもらいたいと伝える。
なぜだか目を細めて ジロリとわたしを見て、一言。
「わかった……」
朝食後、小屋に帰ってマークに特製ハーブティーを入れてもらう。
そしてわたしのスキルレベルが 50ではなく、レベル3だと伝えた。
「んっ、あーっ…… そうか。 レベル3か……」
「でも、レベルは魔法を使っていくと上がっていくみたい」
「えっ!? それって、レベル50までか?」
「わからないけど、たぶん?」
マークはやっぱり、不思議そうに聞いてきた。
「なぜ、それがわかるんだ?」
わたしには自分のスキルレベルがわかるみたいだと告げると。
はーっ
頭を抱えたマークは キッとこちらをにらみつけて。
「他の奴らには言うなよ。 全部 かわってる!」
全力で頭を縦にふり。
「はい!!」
大きく 返事しておいた。




