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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

最後は晩餐

作者: 紅坂 椿

グロ要素、カニバリズム連想があります

苦手な方や15歳以下の方はご注意ください。

紅いキッチンは一つの解体場

私よりも大きな食材

小麦色の健康的な肌に鍛え上げられた肉体

薔薇色の液体を鍋に移し入れれば

涎が出そうな程美しい断面のお迎え


皮を剥いで、肉を裂き、骨から外す

内臓を分けて、中を洗い、バットへ

心臓と顔は最後

骨もしっかり鍋にいれ、爪は洗って乾燥

脳味噌が麻痺するような

脳みそがハイになるような

甘い体臭と鼻につく血液のにおい


今日は、大事な記念日だから

心臓を丸々使いましょう

数刻前は命を燃やしていた部位

数刻前は性を燃やしていた部位

大事に調理をしてさしあげましょう


「貴方は一体、どんな味?」


薔薇色のスープに湯気が上がる

レバーとにらの食欲を掻き立てる香ばしい香りが立ち込める

ご飯は貴方の贈り物、真珠のように光っている

貴方が苦手だったこの料理、レバニラだけれど

最高の食材だからきっと好きになるよね?


彼女は暴食

彼は色欲

彼女は料理人

彼は?


赤黒いエプロンを着る彼女は手を合わせ

「いただきます」

『愛してる』

箸を取ったのだ、頬を高揚させながら

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― 新着の感想 ―
[良い点] 怖いですな~…滝汗 でも、こういうホラーなお話し大好きです(´▽`) 読ませてくださいありがとうございました☆彡
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