見えない少年と聞こえない少女
掲載日:2020/02/07
春休みが終わり、新学期がやってきた。
俺の住む市は重度の障碍者でも通常の進学先は
健常者と同じ市立中学校だ。
枚方市の西香里中学校という。
俺は産まれてからずっと全盲だ。
音楽を聴いたり、人と話すのが好きだ。
新学期に登校早々、自転車に衝突された。
「ちょっと、おまえあぶないだろこれが見えないのか」
俺は自分の持っている白い杖を主張すると、
なぜか何の反応もなかった。
しばらく対応を見ていたら、いきなり手を握られた。
そして少し発音のおかしい声で
「ごめんなさい」と言われた。
「私は耳が聞こえません。申し訳ないです。」




