終焉 ~繧ェ繝ッ繝ェ繝弱ワ繧ク繝槭Μ~
~~~ ??? ~~~
今日は、いつもより人が多かった。
鎧を着た兵士が数人、館を歩き回っているのが見えた。
「おい見ろよアレ。 良いカラダしてんなぁ」
「うむ、胸も豊満だし、得点は実際、かなり高いと見た」
「あー、率直に言ってよぉー。 犯してぇよなー」
「あの年なら、まだ処女だぜ。 一番乗りしてぇよな」
下卑た視線が向けられて、思わずルチルは躰を隠した。
「おい、止まるな。 早く歩け」
後ろから背中を押され、ルチルは再び歩き出す。
「……」
兵士たちの姿が視界から消えても尚、嫌な視線と、恐ろしい感覚が残っていた。
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今日は、いつもとは違う部屋に連れていかれた。
いつもより、ずっとずっと下の部屋で、がらすの壁の向こうに、大きな大きな竜が囚われていた。
「ガイアドランとの接合───開始」
私は全身を拘束されて、大きな竜とがらすごしに向かい合っていた。
頭だけでも、私よりも大きい。 神秘的な姿が、目の前にある。
今は眠っているけど、もしも、これが動き出したら?
───キィイイイン!!!!!
嫌な音が考えを断った。
心を混ぜる機械の音。 いつも、あの音を聞いてから、苦しいのが始まる。
いしきがこんだくして、わたしがだれかさえもわからなくなる
いたい
ナニかがあたまにはいってくる
毒
苦しい
なにを、かんがえて───
だれ?
いたい
いやだ、
私
なに
くるしい。
いたい、いたい、いたい、つらい。
こんだく
あいまい
だれ?
いやだ、いやだ───
ころして
「適合率、上昇。 共鳴状態に入ります」
「精神状態の活性化を確認」
とうとつに、意識がはっきりしてきた。
私の心の中に、なにかが入ってきていた。
違う。 私の心が、繧ャ繧、繧「繝峨Λ繝ウの中にいるんだ。
「───」
それは、私に語り掛けてきていた。
『あなたが、竜?』
「───」肯定
拘束されて、何も見えないはずなのに、視界が開けていく。
岩のカベ。
がらすのカベ。
その向こうにいるのは───私自身。
───あぁこれ、竜の竜の眼なんだ。
随分とおぼろげな視界。 いつもより更に、世界が色あせて見える。
『あなたの眼は、ずいぶん悪いんだね』
「───」否定
『そっか。 地下には光はないから、眼は使わないんだ』
「───」肯定
『じゃあ』
と、『私』が耳を澄ませると、何もかもが聞こえてきた。
使用人の声
「安定率、低下」
「ガイアドラン、依然反応なし」
竜の鼓動
───ドクン
───ドクン
───ドクン
機械の音
───キィイイイン
足音がした。 上の階で、使用人が歩き回ってるのが聞こえる。