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雷名の牙R ~獣の拳と竜の巫女~  作者: ファイバード
第四章 屍龍~Dragon zombie~
28/43

終焉 ~繧ェ繝ッ繝ェ繝弱ワ繧ク繝槭Μ~

  ~~~   ???   ~~~


 今日は、いつもより人が多かった。


 鎧を着た兵士が数人、館を歩き回っているのが見えた。


「おい見ろよアレ。 良いカラダしてんなぁ」

「うむ、胸も豊満だし、得点は実際、かなり高いと見た」

「あー、率直に言ってよぉー。 犯してぇよなー」

「あの年なら、まだ処女だぜ。 一番乗りしてぇよな」


 下卑た視線が向けられて、思わずルチルは躰を隠した。


「おい、止まるな。 早く歩け」


 後ろから背中を押され、ルチルは再び歩き出す。


「……」


 兵士たちの姿が視界から消えても尚、嫌な視線と、恐ろしい感覚が残っていた。


   ~~~   繧ェ繝ッ繝ェ繝弱ワ繧ク繝槭Μ   ~~~


 今日は、いつもとは違う部屋に連れていかれた。


 いつもより、ずっとずっと下の部屋で、がらすの壁の向こうに、大きな大きな竜が囚われていた。


「ガイアドランとの接合───開始」


 私は全身を拘束されて、大きな竜とがらすごしに向かい合っていた。


 頭だけでも、私よりも大きい。 神秘的な姿が、目の前にある。


 今は眠っているけど、もしも、これが動き出したら?


 ───キィイイイン!!!!!


 嫌な音が考えを断った。


 心を混ぜる機械の音。 いつも、あの音を聞いてから、苦しいのが始まる。


 いしきがこんだくして、わたしがだれかさえもわからなくなる


 いたい


 ナニかがあたまにはいってくる


 毒


 苦しい


 なにを、かんがえて───


 だれ?


 いたい


 いやだ、


 私


 なに


 くるしい。


 いたい、いたい、いたい、つらい。


 こんだく


 あいまい


 だれ?


 いやだ、いやだ───






 ころして




「適合率、上昇。 共鳴状態に入ります」


「精神状態の活性化を確認」



 とうとつに、意識がはっきりしてきた。


 私の心の中に、なにかが入ってきていた。


 違う。 私の心が、繧ャ繧、繧「繝峨Λ繝ウの中にいるんだ。


「───」


 それは、私に語り掛けてきていた。


『あなたが、竜?』


「───」肯定


 拘束されて、何も見えないはずなのに、視界が開けていく。


 岩のカベ。


 がらすのカベ。


 その向こうにいるのは───私自身。


 ───あぁこれ、竜の竜の眼なんだ。


 随分とおぼろげな視界。 いつもより更に、世界が色あせて見える。 


『あなたの眼は、ずいぶん悪いんだね』


「───」否定


『そっか。 地下には光はないから、眼は使わないんだ』


「───」肯定


『じゃあ』


 と、『私』が耳を澄ませると、何もかもが聞こえてきた。


 使用人の声


「安定率、低下」

「ガイアドラン、依然反応なし」


 竜の鼓動


 ───ドクン

 ───ドクン

 ───ドクン


 機械の音


 ───キィイイイン


 足音がした。 上の階で、使用人が歩き回ってるのが聞こえる。

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