〜本当の自分を探しに〜
命は一人一つ
そんなことは当たり前だ
自分は常に無力、なんの力も持ってない…
もちろんスーパーヒーローみたいに力があるわけでもない
友と呼べる人もいない
常に僕は一人だ
そう、あの日までは…
母「瞬起きなさい!学校行きなさい」
瞬「学校なんて楽しくねーよ!寝させろよ」
俺が行ったってなんも変わらねーよ
ピンポーン
ガチャ
母が誰かと話している
母「ちょっと待ってね」
母「綾女さん来てくれてるわよ」
瞬は何も話さない
母「ごめんね、瞬こうなの…何かに取り憑かれたみたいで」
綾女「お邪魔していいですか?」
母「いいわよ」
ドン!
瞬「行かねーっつてんだろ…って綾女かよ」
綾女「おいでよ、行こうよ〜」
瞬「行ってもなんも変わらねーよ」
綾女「あんたがいると私は楽しいかな…じゃあ学校で待ってるからね」
そういうと、部屋を出た
綾女「おばさん、お邪魔しました」
母「またいつでも来てね」
綾女は、学校へ向かった
瞬「なんだよあいつ…」
瞬「仕方ない行くか…」
瞬は着替えをして学校へ向かった
学校のチャイムが鳴った
久しぶりの学校だ
校門に入る一歩がなかなか出ない
すると中から
「きゃー」
という声が
瞬「俺がいなくたって誰かいんだろ…まあ所詮しょうもないことだろ」
俺は学校の中に入って行った
瞬「な、なんだよこれ…」
そこには息をしていない先生が…
瞬「おい!先生!」
返事がない…
瞬「やばい…綾女が」
全速力で走って2−A組へ行った
ドン!
瞬「み、みんなが…」
その光景はとても悲惨だった…
生徒の一人が少しだけ息をしていた…
生徒「あ、綾女さんが…男に連れて行かれて…」
瞬「それはどこだ!」
生徒「た、体育館の方向に…」
瞬「ありがとう」
そう言うと生徒は死んでしまった…
瞬「ちっ…」
瞬は体育館へ向かった
ドン!
瞬「おい!お前!綾女に何してんだよ!」
謎の男「君かボスの言ってた瞬っていう子は…」
瞬「何言ってんだよ!綾女を離せ!」
謎の男「それは無理だね。まあ僕に勝てたら離してあげるかな…」
すると男の周りに黒い霧が集まり始めた
謎の男「君に見えるかな?ふふ…」
謎の男「出でよ、赤鬼!」
その瞬間俺は目の前の光景を疑った…
体育館と同じくらいの大きさの赤鬼が現れたのだ
瞬「こんなんどうやって…」
赤鬼「お前の中はどうなっているのだ?教えろ!」
そういうと俺を引き裂いた
謎の男「ひゃーひゃひゃ!なんだこいつ弱すぎる!実に弱い!威勢がいいだけでしたね…」
謎の男「こいつも本物ではなかったと…さあ、赤鬼よ!この女も殺せ!」
赤鬼「了解しました」
瞬「おいこら!待てよ!そいつにだけは手を出させない!」
謎の男「ほぅ…」
瞬「おぉぉぉぉぉぉ!」
瞬の周りに白い煙が集まる
謎の男「この人はやはり…赤鬼逃げましょう」
赤鬼「ご主人様、こいつは俺が殺すと決めました」
赤鬼は瞬に向かって走り出した
謎の男「見えないのですか!あのガキは裂いたはずの傷がない…再生してるのですよ!」
赤鬼「再生できないほどに切り裂けばいいんですよ!」
瞬「こい!アーサー!!」
謎の男「これはまずい…」
瞬の周りからアーサー王が現れた
アーサー「お前がご主人様か…ヒョロイな…」
瞬「アーサー、力を貸してくれ!」
アーサー「今回は久しぶりの外だ…仕方ない貸してやろう」
アーサーは、剣を構えた
アーサー「くらうがよい!王の…」
赤鬼「うるさい!死ぬがいい!!」
赤鬼は棍棒を振りかぶった
アーサー「一閃!!」
アーサーの一撃は赤鬼のお腹を貫通した
赤鬼「俺様の方が強いはずなのに…」
赤鬼は倒れた
謎の男「瞬というガキここまでとは…今回は引くしかありませんね…」
謎の男は去っていった
瞬「アーサーありがとう!」
アーサー「別にお前のためではない…」
そういうとアーサーは消えていった
瞬「そうだ、綾女!」
瞬「綾女!大丈夫か!」
綾女「こ、ここは…どこ…」
瞬「体育館だ!」
綾女「そうなのね…学校来てくれたんだね…」
そういうと綾女はまた気を失った
この物語は俺が世界の輝き、そして、俺自身の輝きを取り戻す物語だ