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-第2話-


【迷宮】…

【ミストラル世界】においては【災厄】級の存在である。


ある日に突然と出来上がり、放っておくと迷宮は独自に成長して行きその迷宮の【特性】とも【特徴】とも言うべき魔物を次々と産み出しては、迷宮の中が一杯になってくると次々と溢れてくる。


ただ、【災厄】に等しい存在だが【恵み】でもある。


外に…つまり迷宮内で産まれずに元々から生息していた魔物と同様に、魔物は倒せばその身体から必要な素材を剥ぎ取り、生活の糧に出来るのだ。


そして人々は【冒険者】となる者が出始め、その者達は外の魔物や迷宮の魔物を狩り、素材を手に入れ、主に収入を得るのだ。


そして今日もまた、迷宮に挑む者がいる…。


――――――――――――



「はぁ…、面倒ですね」


そう呟きながら右手に持った剣で獣の様に吠える生き物を斬り伏せる。


「全く、どうして最近の人間は無謀にも力量以上の下層を目指すのでしょうか? …節介、今日は北側の【亜人の迷宮】を探索がてら色々と材料を集めようと考えていたのに…」


「節介作ったこれも試せないじゃないですか」とボヤきながら、腰に付けたポーチ程の入れ物から錆びた様な腕輪を取り出す。


「そろそろ目的の階ですね…」


彼は自身が目指している階を考えながら今回の事を振り返った。


彼はある国で「3年前に1人で」【総合ギルド】を立ち上げ、そのまま自身1人だけでギルドを運営している。


そして「1人だけの」とある団を立ち上げている。


ー【ギルド】とは「冒険者」と呼ばれる職種の人間以外にも、鍛冶ギルド・商人ギルド・個人ギルド…等と色々なギルドがあり、簡単に言えば「職種別のハローワーク」であるー


-【団】とは何処かのギルドに所属するか自身でギルドを立ち上げ無いと立ち上げられない決まりになっており、他にも詳しい決まりはギルドと共に団にもあるがまたの機会に-


である彼が今この迷宮にいるのは緊急で「迷宮ギルド」からこの迷宮に入ってから3日も帰還しない冒険者3人がいるので、生存の確認と生存しているなら保護を、死亡しているなら遺品を…と、依頼が来たのだ。


「はぁ…、私としてはどうでもいいんですが…受けなきゃギルド長としての誇りもありますからね…。 しかし面倒だなぁ…?」


ぶつぶつと文句を言いながら下の階に降りる階段を降り終えて目的の階に着いた瞬間に、彼は動きを止めた。


そして少しすると突然に走り出した。

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