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マタギの里で、最強の獲物にされました〜クマとイケメンに囲まれて、私の命と恋は持つのか!?〜  作者: AAA


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2/10

第1話:里の掟と、視線

 荷解きを終え、里の集会所に挨拶に行くと、里長と思われる恰幅の良い老人が、私を品定めするような目で見た。


「ふむ。都会の嬢ちゃんか。マタギの里は、おめぇさんの遊び場じゃねぇぞ」

「承知しております。祖母の家を守り、里の生活に馴染めるよう努めます」


必死に頭を下げる私に、里長は深くため息をついた。


「この里では、里の掟が全てだ。特に、山の掟だけは絶対に破るな。最近は異常だ。クマの出没が頻繁になってきている」

「クマ……!」


里長の言葉に、会場にいた里の人々が皆、暗い顔になる。

里の男たちは、私を一瞥すると、すぐに厳しい表情で顔を逸らした。

歓迎されていないのは明らかだった。


(やっぱり、よそ者は厄介者扱いか)


(まぁ仕方ない。私も早く、ここでやるべきことを終わらせて、帰りたいんだし)


挨拶を終えて外に出た時だった。


里長の後ろで、ずっと黙って立っていた一人の男と、目が合った。


体躯が良い。背が高い。


鹿革の装束が、分厚い胸板と鍛え上げられた身体を強調している。そして何より、その目――。


まるで、遠くの獲物を正確に捉えるような、鋭く、研ぎ澄まされた瞳。

その目が一瞬、私に向けられた。


ゾクッ。


全身の毛が逆立つような、奇妙な感覚。

彼は何も言わず、すぐに顔を逸らしたが、私の心臓は嫌な音を立てていた。


(あれだ)


(さっきおばあちゃんが言ってた、『獲物を狙う目つき』って……)


名前は知らない。

だけど、その圧倒的な存在感は、私の中に強烈な印象を残した。


また変なの始まった。

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